やっぱり忘れないうちに書いておこう。なんか夕寝したのであんまり寝れません
そろそろ寝ないと～
私は面白い演目は複数回見ます。「桜姫東文章」も好みの話だったので３回見ました。
３回見て初めて、桜姫（主人公のお姫様）と悪党で姫の恋しい男である釣鐘権助の縁（えにし）が自分なりに納得できました。
なんでそれまで納得できなかったのかですって？権助がほんとーに悪党で、自分だったらこんな男に惚れないよ～という気持ちがあったからに違いありません（笑）
冗談はさておき。
桜姫というのは、前世では僧の清玄と契りを交わした仲なので、清玄とは因縁で結ばれています。
ところが、桜姫は釣鐘権助とは不思議なご縁で想い合って結ばれています。
前世の約束事よりも、今生の恋心が結んだ縁の方が強かったというわけですね。
桜姫が、子供まで作った男の人以外の人に嫁ぐことは考えられないと出家しようとした時に出会えたのが権助。権助は権助で、一年前に桜姫に夜這いをしたが、姫がどのような気持ちでいるのか見に来たというのですから・・・ 運命の恋といわざるを得ません。
（あ、桜姫の絵、かなり直しました。やっと完成ですｗ）
そして一旦ははぐれはぐれになった二人が、今度は桜姫の身の危険を助けてくれたのが権助なのです。その時はお互いに、深く契った夫婦として想い合っているのです。
因縁の清玄とは香箱を取り交わした約束。
そして、釣鐘権助とは同じ刺青を体に彫って想いを誓っています。 （権助が「想い合うたる入れボクロ」って言ってましたよね？これもロマンチックだなと思ってしまいました）
香箱は手から離れてしまうこともあるけれど、刺青は体から離れないでしょう？その辺も互いの運命の引き寄せ具合の強さに例えられているのかなと思いました。
★風鈴お姫（女郎）になった姫が帰ってきた時に「一人で寝たい（「独り寝が気散じだよ」という有名な台詞）」と言っているのに、いそいそと布団を引く権助が可笑しかったですｗ 桜姫とベタベタするために赤子を足蹴にしたりｗ
これほど強い運命で結ばれた二人にも関わらず、桜姫は親と弟の仇と知って権助と自分の子供を刺し殺します。
包丁を持って殺そうとする桜姫を、権助が足で蹴るのです。二人が初めて夫婦の契りを交わす時は同じく権助が足を出して姫の膝に置いていちゃいちゃしていたのに、悲しいですね。幸せだったその姿と重なるような演出なのかしらと思ってしまいました。
夫と子供を殺したなんて、女性には精神的ショックが大きいと思います。それでも強く乗り越えられてお家再興するのが桜姫という主人公です。 強いなぁ。
ものすごい話です。。暗く書こうと思ったらどこまでも暗く書けるお話でありましょう。
それが、昨日書いた感想のとおり「楽しい作品」になっているのは、、、鶴屋南北の腕でしょうか。なので、このお話は悲劇のようであり、喜劇のようであり、バッドエンドかと思いきやハッピーエンドで・・・不思議なお話だなぁと思います。
自分としては、暗い話を暗く書いたものは嫌いなんです。（映画だと「ダンサー・イン・ザ・ダーク」みたいなの嫌いですね～。この映画は好き嫌いが分かれるでしょう？好きな方、ごめんなさいね）
でも「桜姫東文章」みたいに、暗いお話を軽妙に書いたものは楽しくて好きです！・・・って、暗い話を軽妙に書いてるのって、映画とかでもあんまりないですよね。思い浮かぶのは「嫌われ松子の一生」くらいです。「嫌われ松子の一生」も好きですよ。（でもあのお話は松子に感情移入してしまって悲しくなりますね）
運命の恋かぁ。桜姫と権助みたいに何回も違う場所でバッタリ会ったら、そりゃー運命感じちゃいますよね（笑）なかなかないことですもん。
この二人の場合、最後は悲劇的に終わりますが・・・一般的にも「運命を感じる恋」って、大体悲劇的に終わりませんか？「運命を感じる恋」って、逆境の中にあったり、周囲の反対があったり、最後にどんでん返しがあったり、何かしらの障害があったりするもののような気がします。
運命を感じないくらいの恋が一番長続きするかもしれませんよね～（笑）皆さん、どう思います？
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