さて、先ほどかなり真面目な記事(というか半ば独り言)を書いてしまいましたが、そうはいってもやはり
歌舞伎って楽しい!!
めいっぱい歌舞伎を楽しむことは観客冥利に尽きますよ
今日は千秋楽の「桜姫東文章」を見てまいりました~♪ いや~面白かった!いっぱい笑いました。
「桜姫東文章」自体はかなりドラマチックで、主人公の桜姫を取り巻く運命は嵐のようですが、演目自体は本当に笑えて面白いのです! 私が笑ったとこや面白かったとこ、あと思ったことを思い出して書いていきます(笑)
・橘屋 市村萬次郎さん演じる局 長浦。 破戒僧(強欲坊主)の残月に惚れて密会を。「会いたかった!会いたかった~!」と言うのですが、後々にも桜姫が釣鐘権助に「会いたかった!会いたかった~!」って言うんですよね~(笑)
(ちなみに、私は市村萬次郎さんのはっきりした「ハイ!」っていう返事が好きですw)
・市川海老蔵さん演じる釣鐘権助登場。悪ゥ(わっる~)!!今日見たの3回めでしたが、それでもその悪っぷりには笑ってしまいましたw 見るからに喋るからに歩くからに悪党w
・中村児太郎さん演じる松若を逃がそうとする奴(市川弘太郎さん)に向かって松井源吾が「この下衆奴め」と言う台詞。「げすやっこ」って・・・すごい言い方だと思って。初回見た時からけっこうツボに入ってましたw
・桜姫に「聞かせてたも・・・そちの身の上」と言われて「え~?」と目をきょろっとさせる権助w
歌舞伎の「え~?」が好きですw お姫様もよく「え~?」って言いますよね。普通に日常的に使ってしまいそうです。
・権助の言葉使いは面白いですw 「そのガキは~?」「かかあ!行ってくるよォ~」
ガキとかカカアとかww しかも「うっちゃっておきな。ガキがいないほうが気楽でいい」なんてホントに屑男(笑)こんな男によくお姫様は惚れているものですw
・今日気づいたんですが、物語の最初のほうで悪い僧の残月が「清玄が寺を追われてから傘一本で出て行ったら」みたいな台詞があるんですよね。後々、残月が権助に追い出される場面で まさにから傘一本で追い出されるんですね!因果応報!こんな複線があったとは。
・清玄の「会いたい・・・会~い~た~い~ 会~い~た~い~」は大笑いw 隣の席のご夫人も大笑いw そして死んだ清玄がゾンビとして起き上がったシーン!隣のご夫人も「ゾンビだ」って言ってましたw やっぱりあれは誰の目から見てもゾンビですよねぇw
・清玄が、床に刺さった包丁を抜こうとする動き・・・可笑しかった。しかも首に包丁が刺さって、それを柱で支えるとか。(下の絵のとおり)
柳を掴んで倒れるとこまで、動きが可笑しくて可笑しくて。笑いが止まりませんでした。
・赤子を亡くして乳が出る女房である葛飾のお十(市川笑也さん)を、質草にと赤子の世話をさせる権助。「女房は預かった~」みたいなことを言ってた時に、今日気づいたんですが胸に手を入れてましたよ!
権助というのは全くろくでなしです!
・権助の台詞にもありましたが、桜姫が自分のことを「自らが~」「自らが~」と言うので「そんなに自らが自らがと言ってちゃ 自らが聞いて呆れるわ」みたいなことを言うのですが、この台詞、私にはめちゃくちゃ面白かったです。ツボります。ほんとに「自らが」って言ってるんですもん(笑)
・最後、めでたしめでたしの場面で、殺された悪人 権助を演じた海老蔵さんが常陸之助というなにやらエライ人になって出てきて「めでたいの~」みたいな感じで終わるんですが、歌舞伎の演目って凄いですよね!お家再興が第一なのです。それを成し遂げた話は「めでたいの~」になるんです。
桜姫の場合は、夫と子供(が父と弟の仇)を殺した上でのハッピーエンド。。。 愛する人が親の仇だったらどうするか?って究極の選択ですね。
今日見て、なんとなく権助と桜姫の縁(えにし)についても初めて自分なりに納得できたので、それについてはまた後日ちょっと書きたいと思います
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