皆さん、おはようございま~す
今日は国立劇場に「俊寛」を見に行ってきますね。後ほど「歌舞伎なう!」書かせていただきます。
さて、先日から描いております「籠釣瓶花街酔醒(かごつるべさとのえいざめ)」の八ツ橋の絵ですが、今はこのくらいの進捗です。着物の艶感が難しいですが、がんばって描いていきます♪
九代目 中村福助さんが、まだ中村児太郎さんだった頃の八ツ橋です
ちょっと進みました
「成駒屋さんのお家の大事なお役なんだなぁ。綺麗だな、描きたいな」そういう気持ちで描き始めました。描き始めた後で知ったことだったんですが、なんとこの時の舞台が「五世中村歌右衛門五十年祭」の時のものだったようです!
なんだか・・・五代目 歌右衛門さんに呼び寄せられているようで(希望的推測)。ご縁を感じずにはいられません
ちなみに五代目 中村歌右衛門さんの八ツ橋はこちら
こちらも綺麗です
しかし、筋書きを手に入れて読んだところ、なんだか凄いお話です歌舞伎のお話って、けっこうびっくりするものが多いですよね。これも、ちょっとびっくり・・・
簡単に書きます。(かっこ内は私の思ったことです)
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江戸一番と名高い吉原の立花屋の花魁である八ツ橋が花魁道中をしている時に、次郎左衛門という顔はあばただらけであるが優しく誠実な男が一目惚れをする。
で、吉原に通うようになり、お得意様になって、八ツ橋を身請けしようと考えるようになる。ところが八ツ橋には栄乃丞という恋人がいる。よくある話で、この栄乃丞はジゴロみたいなゴロツキで八ツ橋にたかっているダメ男です。
身請けの話に怒って八ツ橋に問いただす栄乃丞。心変わりしていないのなら次郎左衛門を振ってしまえと言う。(どうしてこういうことを言うかなー身請け断るにしても、やんわりとじゃだめなの?)
八ツ橋は義理のある次郎左衛門にそんなことはできないといやがるが、結局は栄乃丞に押し切られてしまう。
後日、次郎左衛門がやってきたお座敷で、八ツ橋は「顔を見るのもいや」とこっぴどく次郎左衛門を振る。お座敷でみんながいる前なので、次郎左衛門の面目は丸つぶれ。恋人がいる、と公言して座敷を出る八ツ橋。(超NG行為ですよね)
※勉強中の知識で書かせていただくと、このように女が一同が居並ぶ中で愛想づかしをすることを歌舞伎の用語では「縁切り」というそうです。大体の縁切りの時に、女は男の顔を見ずに台詞を言うそうです。
四ヶ月後、次郎左衛門が再び立花屋を訪れて、八ツ橋を呼ぶ。気まずく思う八ツ橋に「また初めて会ったように遊ばせてよ」と言う次郎左衛門。八ツ橋はお詫びを申し上げる。
ところが、二人っきりになった途端に次郎左衛門がいきなり豹変。恨みつらみをぶつけた挙句、名刀「籠釣瓶」で八ツ橋を斬り殺してしまう。「さすが名刀 籠釣瓶、よく斬れる」みたいなことを言うらしいです!そして、下女や周りの者もどんどん斬り殺して終わり。
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終わり方が凄まじいですよね斬り殺しエンド・・・こんな話なんだ!と、読んでびっくりしました。台詞も含め、クエンティン・タランティーノの映画にありそうな。
「女殺油地獄」みたいに、男にギラッと殺意が燃える瞬間が見せ場なんですかねぇ。しかもこちらは誠実な男が豹変する瞬間です。こわいこわい。
でも、このお話は見てみたいです。また成駒屋さんがこの演目を演じてくださる日を楽しみにしていようと思います
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