旅空~そらとあおいと家族の大冒険~

 

 

 

 

タイ チェンマイなう。

ホーチミンから乗り継いでまたタイに戻って来ました。

フォーうまい!

ナイトバザー雰囲気あってかなり良い感じです。

嫁念願のゾウ祭り楽しんできまーす( `ー´)ノ

 

おかまちゃん(笑)

 

 

 

<スタッフ編集後記>

 

先日、弊社の会長である瘧師範一(享年72歳)が天国へ旅立ちました。

 

スタッフの全員が、とても会長をお慕いして頼りにしておりましたので

急な悲しみにそれぞれが向き合っています。

 

 

一代で今のぎゃくしを立ち上げられ、今は長男である瘧師博一が

現社長を受け継いでおります。

 

 

 

 

少し、会長のエピソードをご紹介させてくださいね。

(敬略語)

 

 

  ぎゃくしがスケートレンタルを始めた理由

 

 

現社長が小学生の時、授業で使うために新品のスピードスケートを購入しましたが

翌年にはもうすでにスケートが小さくなり履けなかったそうです。

 

授業で使うにしても回数でいうと10回も使わないのに対し、

毎年新品を購入するのは勿体ないと感じた会長は、

奥様と中古スケートを扱うお店を探しましたが、やっと見つけ購入したスケートは

とても古く草臥れたものだったそうです。

 

当時は、スケートのレンタルを扱う店舗は帯広近辺には1件もなかったそうです。

 

そこで会長は、「他のご家庭も自分達と同じようにお困りなのではないか?」

と感じ、当時経営されていた自動車修理工場の傍ら、

1983年にスケートレンタルを始めました。

 

オープン当時、スケートのレンタル数は僅か15台だったそうです。

そこから40年の年月が経ち、現在(2022年度冬)のスケートレンタル総数は7,000台まで増え、

毎年足りなくなるほどのお客様にレンタルいただくまでに成長しました。

 

ここに至るまでには、会長が「真摯にお客様とスケートに向き合い」

築いてきた「信頼や信用の積み上げの賜物」だと思います。

 

 

  <ふぃっとも>の誕生

 

 

当店で扱う【ふぃっとも】をご存じでしょうか?

 

私は入社してはじめて「ふいっとも」を知った時、心の底から感動しました。

 

ふぃっともというのは、スケートが足に合わないお子さまのために会長が10年以上の年数をかけて

研究と試作を何度も何度もくり返し、開発した商品です。

 

スピードスケート靴は、通常のスニーカーとは違い、21cm以下のサイズは規格上1cm刻みで作られています。

ですが小さいお子様ほど筋力が弱く、スケート刃一枚で立つにはぐらつき不安定です。

ですから足に隙間なくぴったりと合わせることが重要になるのですが、1cm刻みのサイズですと

そのままでは足に合わないお子様が多くいらっしゃいます。

 

また、足の形も個性それぞれで、左右の大きさ違いの方、幅が細い方、靴擦れしやすい方など様々です。

 

そのどんな個性の足の形にもフィットし、支えてくれるのがふぃっともです。

このふぃっともは、画期的で実用的で、お子様と親御さまの心に寄り添う素晴らしい当社自慢の商品です。

 

ふぃっともの商品名は、12年前に亡くなったご子息(現社長の弟)の名前、智明(ともあき)さんから

つけられ、とても想いのこもった商品です。

 

 

  人が会社を創る

 

会長は真っすぐで、情熱的で、努力家で、正義感が強くて、粘り強く改善・改革をくりかえし、

丁寧に細部までこだわり、常に最善の努力を惜しまない素晴らしい方でした。

 

冬の忙しい繁忙期にはいつも店舗裏でスタッフを気遣ってくださり、

「おーい!困ってないか~?」と一人一人に声をかけてくださり、支え助けてくださいました。

 

 

ぎゃくしのはじまりは、会長が自分と同じように「お困りの方のため」にと始めたスケートレンタルです。

あたたかく想いやりがあり、誰に対しても平等な人柄でした。

 

 

そして会長が経営者として、常に一歩を踏み出し続ける日々の中で、

一番頼りにしていたのが奥様の存在でした。

創業当時から、二人三脚でこられた奥様の存在は、

会長にとっていつも隣で同じ景色を描く絶対的な味方であり、

支えであり、背中を押してくれる共同体のような存在だと、

幼い頃から会長と奥様を見てきた社長(息子)は話されます。

夫婦としても仕事でもパートナー仲良く、優しく穏やかな雰囲気は、

そのまま会社の雰囲気となっています。

 

 

 

生前、会長は社長に「今までやりたい事をやり切ってきたから、いつ死んでも悔いはない!」と言われていたそうです。

 

 

生きている中で通常は、死について考える時間は少ないものです。

それよりも、今に直結している目の前の悩みや毎日をこなすのに一生懸命です。

 

ですが死は誰にでも平等で必ず訪れるもの。

 


 

幸せに死ぬためにはどう生きるか。を考えながら

死から逆算して今を後悔なく生ききる。

 

 

 

物事は必ず対極になっていて、悲しみから幸せを、有から無を、

死から生に、気づかされます。

 

会長のように悔いはないと言えるように、

生きている私たちは、「今、ここ」で一生懸命生きていきましょう。

 

 

今までと同じように、これからも会長はあたたかく見守ってくれていることを

現社長と奥様、スタッフ全員が感じています。

 

 

会長、ありがとうございました。

一同、愛をこめて。