雪国に父と母が居る。
顔を見るのは年に一度、電話も用事がなければご無沙汰だ。
便りが無いのは元気な証拠、と昔から言われてはいるが
いつまでも元気でいるとは限らない。
子供たちはそれぞれに、自分の生活に追われる日々で
ふたりを思い出す余裕もない。
忘れているわけではないが、優先順位は決まって下位にいる。
一年ぶりの正月は、老いたふたりの笑顔が出迎えてくれた。
仕事はどうだ、風邪はひいてないか、
ありきたりの会話と、正月番組の鑑賞で一日は終わる。
あと何回、こうして正月を過ごせるのだろう。
あと何回、ふたりの笑顔を見ることができるのだろう。
言葉ひとつ、つけたすだけで
心はずっと近づける。
行動ひとつ変えるだけで、
