🍎英単語を覚えるには諦観と気迫ですーー「短期記憶・長期記憶」談義のその先へ

https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/71dfff5f7a1c019a7ab58ced83266b3b

 

🍎ネットで見かける「食パンは英語でなんと言う?」類いの記事

↖️面白いけどちょびっと迷惑かも

https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/5fc098f9884e1ac07f0c697584644f81

 

 

 

 

2013-08-10 19:06:59

 

スヌーピーとチャーリー・ブラウンが良い味出しているピーナッツ。文字通り、永遠のヒーロー、スーパーマンやスパイダーマンが活躍するコミック。そして、それらのアニメ-ション。楽しいですよね。これらを読むといつも「日本は一刻も早くアメリカの51番目の州に格上げしてもらうべきだ」との思いを私は強くします。

英語教材として見た場合、けれど、私はコミックやアニメ、そして、大部分の小説は--そう、例えば、J・ウェブスター女史の『あしながおじさん』『続・あしながおじさん』『おちゃめなパティー』等の極希な幾つかの例外を除けば--そうそう学習効果の高いものとは思いません。それは、私の大好きなアガサ・クリスティーDBEの作品についても残念ながら言えること。

 

【再掲】貨幣価値:「あしながおじさん」に出てくる$35は今の**万円なのかしらね🐙

https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/76196a7e22147ac8b22bf51986dfdf8e

アガサ・クリスティーの全作品の中で一番好きなフレーズ、鴨。

https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/59d7d87a33d85f016e5bbf91f34030e2

 

 

海馬之玄関推奨図書:だいすきなパパへ--BOARTS FOR PAPA

https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/d1f0b590a5f95fec68b54d74787fffaf

【再掲】アーカイブ☆英語教材としての<カーペンターズ>

https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/6394ffb89d93ecbf00ad095b61649812

防衛省Mag☆MAMOR:特集「英語力を装備する自衛隊」--番外編「ちーぱか・すっぴんインタビュー」

https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/1f6af769ca26a4d8f8a754f661e5ff09

 

なぜか、要は、コミック・アニメ・小説の英語は、(俗語の占める割合が多いとかは置いておくとしても)全ワード数比でダブらずに数えた場合の語彙が乏しい上に、文法的と語法的のレベルが日本の平均的英語学習者にとっては(弊ブログでは大体、TOEIC730点前後の英語の初級者を念頭に置いていますが、900点前後の中級者にとってもまず間違いなく)高すぎること。
 

敷衍すれば、学習に要する時間の割には学習によって身につく語彙も乏しく、そのテクストにタックルすることで身につく文法・語法の知識も「学習者が今学ぶべき項目」--つまり、東進ハイスクールの林先生の「今でしょう!」でもないけれど、今日それを記憶し定着し血肉化すれば明日からの英語の学習が、あるいは、今日の午前中に学べば今日の午後からの英語の学習の効率がより効率よくなるという<あなたにとっての旬>の学習項目--ではないからです。

しかし、絵本は違う。少なくとも、定評のある多くの絵本は「英語学習教材」として見た場合にも優れもの、鴨。と、そう私は考えます。例えば、あくまでもほんの一例ですが、次の<教材>は凄くない?、です。あのー、絵本ですから訳はいいですよね(笑)





Small Pig(1969)
by Arnold Lobel

The small pig lives in a pigpen on a firm.
At the end of the road is a large city.
It was as fine a day as could be.

cf.第3の例文の理解のための例文
This is not such a big trouble.
This is not so big a trouble.

最初の例文は、前置詞の「in」と「on」の使い分けといった日本人の英語学習者にとっては永遠の謎を、軽妙一閃、鮮やかに解きほぐしてくれていませんか。真ん中の例文は、「M→V→S」の倒置構文(自動詞が述語動詞になる場合の倒置構文)のさりげないサンプル。最後は、中学生諸君からTOEIC中級者まで意外と自信のない方も少なくない、「so, how, as, too」と不定冠詞の語順の--就中、「such a/an 形容詞 名詞」と「so 形容詞 a/an 名詞」の語順の--これまたさりげない教示。





Badger's Parting Gifts(1984)
by Susan Varley

He wished more than anything that he could run with them.
having a strange yet wonderful dream
The animals all wondered what they would do now that he was gone.
Fox could now tie every knot ever invented and some he'd made up himself.

東進衛星予備校の安河内先生の十八番でもある比較表現。安河内先生の大概の書籍には「no more than」と「not more than」の説明が--「no more than A」は「≒A」「not more than A」は「<A」と--書いてあるように、日本人が苦手な比較表現。例文1はその鮮やかなサンプル。例文2(「文・センテンス」ではなくあるセンテンスの分詞構文部分ですけれども)は、TOEICとTOEFLに出る可能性のある全7個の等位接続詞:and, but, or, nor, so, for, yetの中で誰しも一番疎遠であろう「yet」の好例。「奇妙な、でも、素晴らしくも楽しい夢を見た」、と。

例文3はTOEICのパート5にも時々出てくる「now that」(「今はもう誰も~♪」じゃなかった「今となっては」「~の状態になった今では」)のサンプル。そして、最後の例文は、これまた日本人がなぜか苦手な「every knot ever invented」(ネクタイの、今まで世の中で考案されたすべての結び方)のサンプル。いやー、もう英語教育屋さんとしては、ここまででももう「ごっつぁんです」です。

ウマウマ(^◇^)


英単語は2000語も覚えれば充分?⬅そんなわけないだろう❗ (*^o^)/\(^-^*)

https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/58dcb4dfa601a3321646ab7d6bcf1029

英単語を覚えるには諦観と気迫ですーー「短期記憶・長期記憶」談義のその先へ

https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/71dfff5f7a1c019a7ab58ced83266b3b

 

懐かしい英語教材(6) 『Side by Side』

https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/e98b97c68ae3dfc362d35fbe3e49f66c

イギリス英語の入門書紹介――役に立つのにお洒落で楽しい「イギリス英語」の招待状のようなもの

https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/2387050ede4ca0a2947e1c5783157128




Harry the Dirty Dog(1956)
by Gene Zion with pictures by Margaret Bloy Graham

He played where they were fixing the street and got very dirty.
He played at the railroad and got even dirtier.
He played tag with other dogs and became dirtier still.
He slid down a coal chute and got the dirtiest of all.

はい、TOEICの頻出論点。比較級・最上級の強調表現。
また、例文1の「fix」は「修理する」よってここでは「道路工事している」
の意味です。これは間違いなくTOEICの頻出単語ですよ。と、もう、
これらの例文は、英語教育屋さんとしては、

б(≧◇≦)ノ ・・・美味しすぎる!





Where's Prancer?(1960)
by Syd Hoff

So suppose you get to the stable and I'll see you all later.
"It isn't I," said Vixen.
"It isn't us either," said Comet, Cupid, Donder and Blitzen.
"We remember," said the reindeer.

サンタブランドの震源地:Syd Hoffの作品。真ん中の2個の例文は、補語が「I」だろうが「us」だろうが、主語が「it」なら述語動詞は「三人称単数」というあたりまえの、でも、英文メールを作成する度に悩むビジネスパーソンも少なくないその論点へのサンタさんからのプレゼント。冒頭は、TOEICの頻出とは言わないけれど時々(少なくとも選択肢には)出てくる、「~したらどうですか」という「suppose」の例文。例文3の「either」は否定文で「~もまた」の意味を表す用法(肯定文の「She loved Pigg-Life. Her husband, too」の「too」のようなもの)。そして、最後は、「fish」と同様、単複同形の名詞「deer」(「reindeer」は「トナカイ」さんですよ、為念。)のサンプル・・・。もうこれだけで、英語教育屋さんとしては、

б(≧◇≦)ノ ・・・I'm full up!






絵本とコミックはどう違うのか。なぜ、前者の中には英語教材としても優れものが少なくないのに、後者は、原則、英語教材として駄目(涙)なのか。換言すれば、同じ<物語>の中にも、より英語教材として優れているタイプのものと、どちらかと言えばあまりそうではないと思われるものがどうして存在しているのか。その二つのタイプの<物語>の違いは何に起因するのか。


それにはいろいろ理由があると思います。そして、その理由が、なぜ、小説であるにもかかわらず、『あしながおじさん』『続・あしながおじさん』『おちゃめなパティー』『パティー大学へ行く』が英語教材としても優れているのかの理由でもあると思うのです。あるいは、その理由は、例えば、アルツハイマー型の認知症をともに扱った作品であるにもかかわらず、絵本のDonna Guthrie『Grandpa doesn't know it's me』(1986)が世界中であらゆる世代に繰り返し繰り返し読まれる<物語>であるのに対して、四コマ漫画の岡野雄一『ペコロスの母に会いに行く』(西日本新聞・2012)がどちらかと言えば、日本限定の、しかも、認知症発症者の親族を中心とした読者しか獲得できていない理由と通底しているの、鴨。

これらの理由は何なのか。それらはなぜ生じているのか。
ふふふふ、それが皆様への<夏休みの宿題>【+コロナ期間の課題】。

にゃー、だって、こんな1年でも一番暑いときに、そんな言語哲学絡みのこと書きたくも考えたくもないんですもの。なんせ、絵本は楽しく読んでこそ絵本でしょうからね。尚、この論点に関しては<絵本>の魅力を逆方向から考えるべく、<漫画>の魅力について考えた下記拙稿をご参照いただければ嬉しいです。おしまい。



・漫画の話 お気に入りの作家を軸にマンガの可能性を考える(上)(下)
 http://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/1fa2b6e67137171399fcfcba93017280



ブログの画像:記事内容と関係なさそうな「食べ物やお料理さん系」が

少なくないことの理由はなんだろう?

https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/4e03beafbd5b690bed61fda9e978db7a


今日も朝ごはん食べて英語頑張りましょう❗️