ブログ冒頭の⤴️画像:記事内容と関係なさそうな「食べ物やお料理さん系」が少なくないことの理由はなんだろう?

https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/4e03beafbd5b690bed61fda9e978db7a

 

 

Alice looked round her in great surprise. 'Why, I do believe we've been under this tree the whole time ! Everything's just as it was !'

'Of course it  is,' said the Queen:'What would you have it?'

'Well, in our country,' said Alice, still panting a little,  'you'd generally get to somewhere else ー if you ran very fast for a long time, as we've been doing.'

'A slow sort of country !' said the Queen. 'Now  here, you see, it takes all the running you can do, to keep in the same place. If you want to get somewhere else, you must run at least twice as fast as that !'

(Lewis Carroll「Through the Looking-Glass」chap.2, The Garden of Live Flowers)

(強調はKABUによるもの。尚、「What would you have it?」「What would you have it that S ➡️ V ➡️ ・・・?」「どういう事態が起こると想定していらっしゃたの」の意味。この「it」は仮の目的語でもあるのですが、他の「would/will have it」の用法とあわせて見た場合、寧ろ、「make it to something:間に合った/なんとかうまくやりとげた」無人称の「it」に近い用法です)

 

(変わらないために変わる。「鏡の国のアリス」の中で、確か赤の女王様がアリスに「止まっているためには全力で走らなければならない。どこかへ行くためには最低でも二倍のスピードで走らなければならない」と諭していましたが、ブランドや信用、そして、顧客に「変わらない懐かしさ」を感じさせる something の維持というものはその愚直な実行ではなかろうか。そう私は考えています)

 

 

先日、元職のOB会があり本当に久し振りに銀座アスター(本店)で宴席しました。でもって、正直、身ぶるいするほど感動した。なにが? 美味しかったから? 価格が超絶リーズナブルだったから? 給仕していただいたスタッフの皆さんの笑顔が素敵だったから? もちろん、それらもあるけれど、わたしの感動の理由は上の「鏡の国のアリス」から抜粋したテキストに関連するもの。そう、それは、

 

>変わらないために変わる努力を感じたから

 

銀座アスターといえば、ーー「ミシュランガイド東京」で星をもらったお店とか帝国ホテルさんやホテルオークラさんのレストランと比べればですけれどもーー高級中華レストランの中の庶民派であり、その特徴は、昭和元年(1926年↖️あの「トリックがフェアかアンフェアか?」を巡って今でも論争の続く、アガサ・クリスティー先生の「The Murder of Roger Ackroyd」が出版された年)の創業以来、

 

①アメリカンスタイルの給仕と食器類(tableware↖️不可算名詞ですよ)の採用

②本場の中華料理にどこまでも基盤を置く、しかし、

③日本人の好みにあうアレンジのチャレンジを怠らない

 

と、そうものの本には書いてある。そうですよね。

けれども、これらは2023年の現在では銀座アスターさんを他のコンペティターから識別するメルクマールとは言えないでしょう。だって、大なり小なりどこもそうだもの。この記事の主張と矛盾するようですが、わたしだって2023年の今、次に述べる四半世紀前の経験がなくて、たまたま寄った場合、①②③が他の庶民派高級店さんなりハイソ系高級店さんと銀座アスターさんを別つ要素とは言えませんから。One of them. では何をKABUはこの記事で言いたいのか? はい、それを言うために少し個人的な昔話しに脱線することをお許しください。

 

 

 

 

銀座アスターにほとんど25年ぶりに行ったことから本記事の構想ははじまりました。というのも、四半世紀前、その前の5年ほどの間、わたしは結構な銀座アスターさんのプチ常連客だったから、多分。

 

なぜなら、(1)大阪オフィスから東京本社に転勤してきたばかりの当時、ある物凄く親しくなる方のご両親が(=前の奥さまのご両親が)何故か、銀座アスターの大ファンで年に 3 - 4度の家族の食事会はーー前の奥さまの実家の平塚まで行くのはちと大変だし、義母さんも横浜ではなくてたまには東京で観劇もしたいからということでーー漏れなく銀座アスター本店のコース料理と決まっていたから。

 

そして、(2)ちょうど、米英現地での営業要員になる直前のこの五年間、東京でクライアント企業等の顧客や米英大学の関係者を接待するのはーーバンケット(banquet)は当時の赤坂東急ホテルで決まりにして↖️バンケット担当チーフの方が大阪時代のKABUの最初期の教え子さんの叔父さんだったんですもの♥️ーー銀座アスターにこれまたほぼ漏れなく決めていたから(↖️東京に出てきていきなり激務モードになったから他の高級店ぜんぜん知らなかったのですよ❎ それに米英大学の関係者の皆さんからも(「lip service, something just saying:外交辞令」だったかもしれませんが)「このレストランは高級店なのに寛げる」「実は、昨冬プライベートで来日したおりにも夫婦で来たのですよ」とかのコメントときどきいただきましたから⭕️)。

 

要は、この(1)(2)だけでも、そして、この5年間でコース料理の宴席だけでも50回くらいは銀座アスター本店さんにはお邪魔していたのです。

 

それから前の奥さまが亡くなられ、わたしも、身体はほぼ日本と米英の往復。そして、三十代の終わりからは英語教材コンテンツ企画のためもありーー本当は、教務部門が作った企画書のプレゼンと法務が専門なはずなのに❗️ある時、自身がプレーイングマネージャーを務めるしかない境遇になった。それも一興、これも良い機会と思いーー英語学・言語学の習得・修得に時間を使ったこと。

 

関西弁はなぜ強靭なのか? 世界の共通語としての英語の現状を理解する補助線として

https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/b6b246bc05470fe6bdf3a504544172aa

英語の敬語と敬語の英語

https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/190d9fb7176388d084367b593446c969

 

英単語を覚えるには諦観と気迫ですーー「短期記憶・長期記憶」談義のその先へ

https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/71dfff5f7a1c019a7ab58ced83266b3b

ネットで見かける「食パンは英語でなんと言う?」類いの記事↖️面白いけどちょびっと迷惑かも

https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/5fc098f9884e1ac07f0c697584644f81

 

 

加之、転職の度に立場も上り、よって、接待も「庶民派」ではない高級店さんが増えたこと(↖️わたし自身は、特に、接待される側なら、これも真面目に大好きな「餃子の王将」さんでも大満足なんですけれどもね)。

 

・懐かしい餃子の王将☆その王将でも持ち帰り容器が有料化! 

 http://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/a5f50322919fd173483d57c0605a5ee4

 

それら諸々もあって今回ほぼ25年ぶりに銀座アスター本店さんのドアをくぐったというわけなのです。而して、わたしは何に感動したのか? それは、最早、繰り返しになりますが、

 

美味しかった😋🍴💕 価格が超絶リーズナブルだった👛👛 給仕していただいたスタッフの皆さんの笑顔が素敵だった👧👧

⤴️ ⤴️ ⤴️これらの感想の背景にあるだろう⤵️ ⤵️ ⤵️

 

>変えてはならないものを守るための🔥

>変わる努力の積み重ねを感じたから🍎 

 

吃驚するくらい25年前と同じだった。懐かしかった。前の奥さまの笑顔を自然に思いだした。まだ、30歳前後の若造がーー「This is a pen.」くらいしか英語話せないのにーー米英の名門MBAやロースクール(↖️ちなみに、イギリスには日米にあるような「ロースクール」は今も昔もありませんから)のディーンとかアドミッションディレクターと教育談義をしている(と、本人は錯覚していた)滑稽な場面を微苦笑しながら思いだした。

 

<アーカイブ>海馬之玄関推奨--国内10大学--

進路指導ー余滴:文系と理系? あのー、ご両親、わたし「占い」は専門じゃないんですよ❗️

 

そして、そのとき歴史は動いた❗️ じゃなかった、そのとき心地よい違和感を覚えました。これ、アガサ・クリスティー先生の「At Bertram's Hotel:バートラム・ホテルにて」の世界じゃないか? と、そしてその違和感は次の一言。

 

( ^-^)ノ・・・こんなんありえへん❗️

 

スリーピングマダー:アガサ・クリスティWORLDの基盤はスタイルズ荘ではなくてヒルサイド荘に眠っていた

https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/2210d92a14d9e375094aa27281b6866d

 

 

 

ビジネスの世界では「三年前は江戸時代、五年前は縄文時代」が普通の時間の感覚。ならば、世の中が激変しているというのに、四半世紀ぶりにきたそのお客に「変わらない銀座アスター」を印象づけるには相当の自己変革の積み重ねがあったに違いない。そこには、経営者・経営管理者、厨房といわずホールといわず営業といわず中心スタッフさんと、若手スタッフやアルバイトさん、逆に、変化が理解できない古株メンバーさんたちのとの間での日常的な、

 

>やってみせ 言って聞かせて させてみて 

>誉めてやらねば 人は動かじ 

(山本五十六元帥)

 

を踏まえたコミュニケーションがあったに違いない。

と、わたしは感じたのです。なぜそう感じた?

簡単です。それは、

 

>給仕していただいたスタッフの皆さんの

>笑顔が素敵だったから。

 

畢竟、人は、[壱]その組織は厳しいけれど自分を大事にしてくれていると感じているとき、[弐]その組織に属しているのが誇らしいと感じているとき、あるいは、[参]その両方のときに自然な笑顔をみせるもの。ということです。簡単だったでしょう🐙

 

 

これは勝手な推測ですが、もう一つ「努力の蓄積」を覚えたことがある。それは、確か、山口瞳さんの名言に関すること。

 

>店はなるほど客を選べない

>客はまったく客を選べない

>ならば、店は本来の<客>のために

>客を選ばなければならない❗️

 

このことは、わたしの元職の塾予備校でもいつも経営者・経営管理者を悩ます問題です。もっとも、原則に従い公平に丁寧に「お引き取り願う」ことが正解のはず。而して、その際に返すべき金員は返すけれど(こちら側からする損害賠償の請求はおおよそ差し控えさせていただくとしても)そうでないものは面倒を厭わず1ペンスも返さない。それが正解なはず。けれども、言うは易し行うは難し。

 

蓋し、銀座アスターさんにはこのことを粛々と実践してこられた雰囲気を感じました。なぜか? なぜそこまで言える? 簡単です。それは、給仕してくださったスタッフの皆さんの笑顔にーー万が一、交通事故みたいに、選ばれない客にあたったとしても、絶対に丁寧に正規の対応をした自分たちを店は守ってくれるというーー安心感を感じたから。

 

料金は庶民派。ネットで確認していただきたいのですが、

流石に、毎週だとちと「高級店」ですが、

月例や隔月での利用なら「庶民派高級店」でしょう、多分。

 

銀座アスター。25年ぶりに「One of them (=one of many)➡️ Only one of them

の再発見。銀座アスター。支店さんとかもあっちこっちにある?

 

余命5年を見据えてわが家はこれから時々利用させていただきます。

昔から愛用の銀座線。AKB48のイベント帰り、

秋葉原の帰りに楽しみが増えました🍎

 

風景が<伝統>に分節される構図(及びこの続編)
http://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/87aa6b70f00b7bded5b801f2facda5e3

完版:保守派のための海馬之玄関ブログ<自家製・近代史年表>みたいなもの

https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/a3221c77ea0add17edf737d21088cf96

 

 

本来ならこの記事は上のパラグラフの後に「おそまつさまでした。以上」で終わりなのですが、誤解のないように追記を本編と同時に書いておきます。

 

それは、この記事はまったくもってわたしの推測と思い込みに基づく記事だということ。要は、「変わらないために変わることの大切さ」を主張すればわたしとしては十分だったから「事実関係の裏はまったくとっていませんよ❗️」ということです。ならば、この記事は結果的に、この⤵️ような痛いもの、鴨。でも、それがなにか?

 

(*^o^)/\(^-^*)

 

【徒然草第52段】

仁和寺にある法師、年寄るまで、石淸水を拝まざりければ、心うく覚えて、ある時思ひ立ちて、たゞひとり、徒歩よりまうでけり。極樂寺・高良などを拝みて、かばかりと心得て帰りにけり。さて、かたへの人にあひて、「年比思ひつること、果たし侍りぬ。聞きしにも過ぎて、尊くこそおはしけれ。そも、参りたる人ごとに山へ登りしは、何事かありけん、ゆかしかりしかど、神へ参るこそ本意なれと思ひて、山までは見ず」と言ひける。すこしのことにも、先達はあらまほしき事なり

 

(仁和寺にいた、ある法師が、年をとるまで石清水八幡宮をお参りしたことがないことを情けなく思い、ある時思い立ち、一人、徒歩でお参りにいった。山麓の極楽寺と高良神社をお参りし、八幡宮へのお参りはこれだけだと思い込み帰路の途についた。帰った後、同僚に向って、「この度、ずっとそうしたいと思っていたことを果たせました。聞いていた以上の尊さ、八幡大神のご神威を感じてまいりました。ところで、他の参詣されていたが皆さまが、ぞろぞろと山の方へ登っていかれていた。ふむ、これは何か山上にあるのだろうか。NMB48の塩月希依音さんとか松本海日菜さんや西田帆花さんの「ラジオ生放送de時空散策トークショー」でもやっているのかしらん。と、わたしも行ってみたいとは思ったのですが、八幡宮にお参りすることが今回の本義であるからと思いなおして、山上までは見に行きませんでした。」と言った。どんな些細なことにも、思い込みや知ったかぶりをせずに案内役は欲しいものである。NMB48やHKT48のイベントとかSKE48やAKB48の贔屓のメンバーさんのスケジュールは公式サイトやブログ、SNSやインスタで事前に確認するのは当然として)

 

おまけ

 

Tradition is no longer enough, Mom❗️ If you don't adapt to the times, you won't survive.

(伝統を守るだけではもう到底やっていけないのよ、【創業250年間近の老舗旅館の女将である】お母さん❗️ 時代の変化に自分をあわせなければ、お母さんうちの旅館はけっして生き残れませんから)

(出典:NHK基礎英語3, 2018年9月号, pp.60 - 61)

 

NHK 基礎英語2021年度への期待と2020年度の感想みたいな記事🐙

https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/67ea7b6dab1d230fa17a3b51cfa7c017

NHK中学生の基礎英語2022: 上半期を聴いてみての評価と感想

https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/2a03bc5124835d53126801af1790ce6f

 

 

おそまつさまでした。

 

以上