昭和の印象的な出来事は?
の地元のお菓子、草木饅頭。わたしからは最寄りの空港で購い
持参したこれまた懐かしい熊本名物で皆で寛いでいるとき、
のなかに「牡蠣と貧乏は相性がいい」――今や英国でも準高級食材の
「牡蠣:an oyster」も、ヴィクトリア女王が即位されたこの年くらい
は、ブリテン島界隈でなんぼでもとれる、よって、庶民の強い味方の
割安な食材だった❗――という台詞があったと思います。
日の丸からいきなり、
何書き出したの?
はい、時代とともに社会も変わるということ。
けれども、「牡蠣と貧乏は相性がいい」というフレーズでディケンズが
言いたかった、イギリスの筋金入りの健全さはそれから83年が経過しても
あまり変わらないの、鴨。EU 離脱然り、今のフィッシュアンドチップスまた然り。
自己責任の価値に貫かれた自分へのプライド。
これはわれながら、些か飛躍だし意味不明でが、郷里の廃屋入りの風情の実家が5人がかりの
数時間であの懐かしくも誇らしい我が家に戻り、日の丸の借景になっても恥ずかしくなくなった
のを目にしたとき、なぜかテームズを見ながらいただいていたフィッシュアンドチップス
が目に浮かんだ。
そう、伝統とは変わりつつ恒常なるものなのだ。伝統とは活きてあるものなのだ。
伝統はそれを心で受け継ぐ人々がいる限り、一旦、廃屋もどきの空き家になろうが、
牡蠣が高級品になって食材が変わろうがけっして消え去ることはない、と。
蓋し、昭和もまた日本人が頑張って
生きた<濃密な時代>としてこれからも当分あり続けるの、鴨。
そう感じたその「昭和の日」でした。
・保守主義の再定義・・・占領憲法の改正/破棄の思想的前哨として
https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/141a2a029b8c6bb344188d543d593ee2
・愛国心-郷土愛:”祖国とは・・・・” (追補あり)
http://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/a4da343e2d1afbc46cb8b7a6ef480312
・前川喜平「愛国心はならず者の最後の拠り所」・・・So what?
https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/e27280f033ee9633c5dca8ab6953706f
・風景が<伝統>に分節される構図(及びこの続編)
http://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/87aa6b70f00b7bded5b801f2facda5e3
そして、
・温故知新:「あしながおじさん」を貫くアメリカ保守主義の精神
http://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/dc30651b55d86bc227fc7a651a74dfca
・「あしながおじさん」を貫く保守主義の人間観
http://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/fec9cef04c2df7543851e834dc5a2a41
おしまい。
P/S
所謂「多様性」なるものの価値や素晴らしさというもの。それを保守派も必ずしも否定はしないでしょう。わが国も、古来、数多の「帰化人」の方々を<新しい仲間>として受け入れてきたし、日本の文化伝統なるものの多くは彼等とのコラボレーションの果実であることを否定するような向きは「保守」などではなく、単なる、「無知」なのだと思いますから。
・風景が<伝統>に分節される構図(及びこの続編)
http://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/87aa6b70f00b7bded5b801f2facda5e3
しかし、「多様性」なるものを具現する道のりやスタイルは、リベラル派がしばしばそう口にするように、別に、すべての国が「その市民社会を<地球市民的>なる無国籍の色合いに染める」ものばかりではないのではなかろうか。個々の国家が、各々、独自の文化と伝統を競いあうことによって、世界の総体としては百花繚乱・千紫万紅の<コラージュ>状況を現出する道のりもありはしないか。而して、保守主義に親和性のある「多様性」は間違いなく後者のスタイルであろうと思います。
畢竟、いずれにせよ、リベラル派が主張するような「多様性」だけが<多様性>ではないことは明らかでしょう。