『プラトーン』(1986)
原題:PLATOON
【120分・アメリカ】
監督: オリヴァー・ストーン
製作: アーノルド・コペルソン
製作総指揮: ジョン・デイリー、デレク・ギブソン
脚本: オリヴァー・ストーン
撮影: ロバート・リチャードソン
出演: チャーリー・シーン(クリス・テイラー)、トム・ベレンジャー(バーンズ軍曹)、ウィレム・デフォー (エリアス軍曹)、ケヴィン・ディロン、フォレスト・ウィッテカー、フランチェスコ・クイン、ジョニー・デップ
あらゆる映画的リアリズムを用いて、視覚的体験を身体的体験へと還元してしまう。
この映画『プラトーン』が試みたのは、ベトナム戦争を限りなく身体的なレベルで
表象することだったはずだ。
そのとき、観客は戦争を追体験するのだろうか。
そのスペクタクルとドラマティックな物語に満ちた疑似体験が、
見るもののカタルシスに繋がるゆえに戦争映画というジャンルが成立するとしても、
斉藤綾子の言うところの「傷ついたファルス」が投影されるアメリカ人と、
無垢で無力で理解不能なイメージとして表象されるベトナム人
という主題が見え隠れしていようとも、
戦争という悲劇に目を向けないこと自体が、本当の悲劇じゃないか。