追分から軽井沢まで歩き、そこから旧碓氷峠(旧中山道)を超え、高崎を経由し
午後10時過ぎ、埼玉県の熊谷市に到着しました。スタート地点の追分から軽井沢までの道のりは非常に気持ちよく、トレッキング姿のカップルや、自転車でサイクリングする人々も多く見かけました。
碓氷峠は、この旅で一番の難所と聞いていたのですが、それまでに何度となく大変な思いを
してきたので、およそ予測できる道なのだろうと考えておりました。
碓氷峠の頂上付近は空気も澄んでおり、すがすがしい気持ちになります。
また山頂には長野県と群馬県の県境があり、神社も県境で分かれています。
階段は一つですが、お社と賽銭箱が2個あります。
この気持ち良さも実感できたのはココまで。これ以上先には更なる地獄が待っていました。
ようやく旧碓氷峠(旧中山道)をスタートしました。
しかし1kmほど進むと「行き止まり」の看板があります。
思わず道を間違えたと思い、来た道を引き返し、人に尋ねてみると、どうやら行き止まりの看板を
乗り越えていく事が分かりました。たまに乗用車が入り込むための措置だそうです。
多くの看板は「歩こう会」が設置しているそうです。
いたる箇所に詳しい説明がされており、人が歩く道なんだという事を実感します。
また、毎年5月にはマラソン大会が開催されます。
猛者達の中には群馬県側から碓氷峠を2時間で駆け上がってくる連中も存在するそうで…。
石がゴロゴロしているような場所や、幅が50cmに満たないような道(本当に道か?)もあり、
こんな場所を駆け上がってくるなんて、一切想像できないような道です。
たまに人と出会います。中には子供連れの登山者も。
そんなハイキング気分で歩けるような場所じゃないんですけど…
3時間かけ、ようやく碓氷峠を下りました。
そこには辻やんが自転車をセットしてあったので、それに乗って安中を目標に突っ走ります。
事前に辻やんから連絡を受けていた通り、高崎まで延々と下り道だという事。
少しは距離も稼げるかと思いましたが、高崎で本来のコースから脱線し、前橋方面へ
10kmほど走ってしまったため大きくタイムロス。
高崎までスムーズだったため、今日の宿泊先を高崎から40km先の熊谷に設定。
それが裏目に出て、国道17号を自転車に乗らず、20kmほど歩くことに。
道路は思いのほかデコボコしており、なおかつ真っ暗。
自転車にはライトを取り付けてありますが、何の役にも立ちません。
そのため危険を回避するため自転車には乗れない状態でした。
ようやく10時過ぎ、目的地である熊谷のホテルに到着です。
食欲もなく、口にできるのはVAAMゼリーのみ。ホテルに到着する頃には
ゼリーで腹がパンパンです。