★裏方日記 5日目(07/07/01) | 九谷焼八代当主 参勤交代への道

九谷焼八代当主 参勤交代への道

九谷焼八代目当主が、2007年参勤交代の道を歩んだ記録を残します。

ようやくインターネット可能な場所に辿り着きました。
現在、高崎まで残り10km地点、目標の熊谷まで40km地点です。

今日は午前中に同行しただけで、その後は完全に別行動です。

 

昨晩は軽井沢のホテルに宿泊。
インターネットはおろか、携帯電話(ソフトバンク)の電波さえ届かないような場所。
ホテル自体、スポーツ施設の合宿所というかユースホステルのような感じです。

で、今朝は軽井沢手前の追分からスタートです。
登坂車線が続くような急勾配が10kmほど続き、軽井沢に入ると日曜日とあって驚くほど混雑しています。


旧軽井沢から山を登り、旧中山道(旧碓氷峠)の山頂に到着。そこからは一切の手助けはできません。

山頂で出会ったマウンテンバイクの集団が同じ道を通るというので、念のため「普通の自転車で行けるのか?」と聞いてみたところ、絶対に無理と言われてしまいました。

 

峠の茶屋のオバチャンに「峠を降りるまでに何時間くらい?」と聞くと、だいたい3時間とのこと。
それを鏑木さんに伝えると「だいたい2時間じゃない?大丈夫だよ」と言っておりました。

 

鏑木さんとは峠で別れ、車で中山道を下り安中に向かう途中、あまりにも急カーブの下り坂が連続し、ブレーキオイルが熱くなり過ぎたのか、フットブレーキがスカスカ状態。善光寺に向かう途中の峠道も同じような状態になってしまったのですが、危険と判断して30分ばかり車を止めてブレーキを冷やすことに。

 

 

なんとかブレーキも回復し、とりあえず坂本宿へ到着。するとマウンテンバイクの集団に再開しました。
ダウンヒルに慣れた連中でも、1時間強ほど要したんですって。どうなることやら。

峠から出た場所に自転車を放置(ロックしましたけどね)したまま、自分は安中に向かいます。
ようやく午後3時になり、鏑木さんから「やっと峠を下りた!前代未聞の難コースだわ」と言ってました。

高崎に入ると大渋滞ということで、自分は安中を出て高速に乗り、熊谷に向かおうと思います。

ということで、書きかけの日記などは夜にでもアップしておきます。

 

———ホテルに到着———-

結局、高速に乗ることなく国道17号で午後7時半に熊谷のホテルに到着しました。
1人で晩御飯を食べ、今から集中して日記を更新したいと思います。

9時現在、鏑木さんは熊谷から約15km地点を歩いています。
一応、国道17号を自転車に乗っているのかと思ったのですが、使用している
ライトの光量では歩道が見えず、しかもボコボコと至るところに穴が開いているので
危なくて、自転車を引きながら何キロも歩いているとのこと。

 

———今日の反省———-

本来であれば、熊谷ではなく高崎あたりを今日の終点に設定しておけばと反省しています。
それだけではなく、ちゃんと夜でも安心して運転できるよう明るいライトを準備したり、
少しでも長い時間、鏑木さんに同行できるよう、常に利用できるインターネット環境を確保しておけば良かったです。

満身創痍の状態で、何十キロも1人で歩くのは非常に不安だと思います。
しかも距離だけでなく、何百メートルもの高低差があり、この旅を6日間で走破するのは決して尋常ではないと思います。

鏑木さんには大切なことかもしれませんが、自転車を運転しながら電話する事は大変危険です。


実際、電話中ではありませんが、何度となく転倒しかけたり、事故に遭いかけたりしています。

疲労が蓄積し、パンパンになった足、それにハンドルを握り続け、握力が失われた両手では
自転車をスムーズにコントロールしながら運転する事は大変難しいことです。

明日はゴール予定です。今日まで無理した分、明日の距離は60kmで済みます。
 

今回の旅に同行して感じたことは、本当に無謀な旅だったということです。
それを公約どおり、徒歩と自転車のみで実現させる鏑木さんは本当に凄いと思います。

終わってしまえば笑い話になるかもしれませんが、まだ残り1日ありますので。