3窓から見える空は曇っていた。二月の空はどんよりしていた。雪でも降れば、少しは違う世界になるのに。ロマンチストな思いではなく、少しでも変化を求めた苦い願いだった。しかし、雲は雪ではなく、冷たい風を運んできた。痛い。風が当たる手や耳が痛い。それ以上に、なにもない心に通る風が痛かった。僕はどんよりした雲をしばらく見つめ、また作業に戻った。