89歳になられる女性患者さんTさんとのワンシーン。
私 『若い頃はお仕事されてたんですか?』
Tさん『仕事・・・とゆうよりも・・・お琴をしてました』
私 『先生だったんですかー?』
Tさん『師範もってたんですよ。生徒さんを十数人教えてましたよ。も~何よりお琴が好きでね・・・
いつもいつも弾いてました・・・子供がいないからね・・お琴さえ弾ければそれで十分楽しかっ
たんです・・・。』
私 『退院されたらまた弾かれるんですか?』
Tさん『もうね・・5年も弾いてないんです。重くて、弾く準備をするのもかなわんから・・・。
あれだけ大好きだったお琴も、もうただのお荷物やね・・・。それを想うと、せつなくて涙が出 そうです。。。あげる人もいないし。』
私 『そうですか・・・』
Tさん『いい言葉教えてあげましょう。
”我が物と思いし物も人の物、知らずに作る罪は我が物”
浄土真宗の教えでね・・・
この世で、いくら物を持とうが、所詮死んでまであの世には持って行けんでしょう?
自分自信が起こした この世での ”罪”は死んでもなお自分の起こした出来事として
あの世まで持っていかんといけん・・・ってゆう事。
お琴も、大切な物やったけど 所詮 ”物”
それより、お琴を弾く事が出来てよかったと想う気持ちと、その経験の方が私の人生では大事 やったっちゅう事やね・・・。』
物質主義大国となった我が国 日本。。。
ホントに大切な物は、”物” より ”経験と感動”
有意義なひとときでした。

ありがとう。
