甲状腺癌がん(「人間生物」学期末レポート)

(注:読みやすいように 直訳でなく 説明も加えて、かみくだいて書いてあります。オリジナルの英文も最後に添付してありますので、英語で医者と話さなきゃ〜、という場合に お使いください。)

 

7. もし、再発したら...治療法➀

 

再発なんて、考えたくありませんが

前にもお話したように

甲状腺がんは 再発することが多いとか。

 

いざという時のためにも

考えておかなきゃいけません。

 

 

再発したら、

がん細胞を とことんやっつけるために

もう一度 アイソトープ治療を することもあります。

 

(アイソトープ治療の前、

放射性ヨウ素が あまりに多いので 先生に抗議したら、

「こんなこと、絶対二度も やりたくないと思うから、

多めにして 一度で終わらせよう」と言われ、

確かにそうかも、と思いました。

でも、二度やらなきゃいけないこともあるんですよね〜ぐすん

 

でも、二度目のアイソトープ治療は

あまり 効果的で無いかもしれないそうですえーん

 

 

他にも、再発した場合には

以下のような 治療法もあります。

 

 

アルコール・アブレーション治療

 

アルコール・アブレーション治療では

エコーを見ながら、がん腫瘍を見つけ、

腫瘍に 直接エタノール(アルコールの一種)を注入し、

焼いてしまいます

(アブレーションは「焼き尽くすこと」、でしたよね?)

 

実は、この治療法は、

標準的な 治療法ではなく、

甲状腺がん治療のサイトに 載っていないことも多いです。

 

でも、

「いろんな治療法を 試みたけど

がんが治らず、悩んでいたところ

この方法で 治った」という人を 知っているので、

 

再発した際の 治療法として 挙げています。

(知名度が低いのは、

安価な治療なので、医療関係者が儲からないからではないか、

な〜んて、密かに思っています)

 

 

アルコール・アブレーション治療は、

がん転移が 手術で取り去るのが 

難しいところにある場合に 有効です。

 

また、この治療は、

手術よりも ずっと安く

さらに、体への負担も少ない

という利点もあります爆  笑

(なのに、一般的でないなんて、変ですよね。

やっぱりウラになんかあるんじゃ〜?と疑いたくなります。

アメリカだし、ね〜。)

 

ただし、アルコール・アブレーション治療は

マヨ・クリニック (Mayo Clinic)や、

メッドスター・ワシントン医療センター 

(Medstar Washington Medical Center)など、

限られた病院のみでしか 受けられません。

 

 

アルコール・アブレーション治療は

二日に渡って行われます。

(なので、近くに住んでいない場合、

飛行機代、ホテル代が かかっちゃいますね。

詳しくは、マヨ・クリニックのサイトで ご覧ください。)

 

 

標的薬(分子標的薬)(molecularly targeted drug) を使った治療法

 

分子標的薬(ぶんしひょうてきやく)は、

「標的」である がん細胞を

直接攻撃する薬ですニヤリ

 

だから、化学療法(抗がん剤)と違って、

健康な細胞に 害を与えることはありません。

(でも、後で話すように 副作用はあります)

 

例えば、分子標的薬の一種、

「キナーゼ阻害薬 kinase inhibitor」は、

「キナーゼ」という酵素(酵素:何かのたんぱく質の働きを促す分子)を

ターゲットにして、

その活動を ブロック(阻害)します。

 

キナーゼは本来、

細胞どうしの 信号のやりとり、

細胞の新陳代謝や 細胞分裂、

その他、細胞が生きていくのに必要な様々な側面を 

コントロールする 大事な酵素です。

 

でも、キナーゼの中には

特定の がん細胞の中で、

活性化するものもあります。

(がん細胞は 異常にどんどん増えるものですから

キナーゼも 活性化しちゃうんでしょうね)

 

なので、その性質を利用して、

がんで活性化する キナーゼを狙って、

その働きを ブロックし、

それによって

がん細胞の成長を妨げたり

がん細胞が成長するのに必要な タンパク質をブロックしたりするのが

「キナーゼ阻害薬」です。

 

ちょっと、難しいですね〜にやり

 

要するに、がんが増える 手助けをしている

特定の「分子」を「ターゲット=標的」にして

その働きを 妨げる薬、です。

 

 

また、分子標的薬は

がん細胞への血管を 作りにくくする

働きもあるようです。

 

他の細胞と 同じように

がん細胞が 成長していくには

酸素や 栄養が必要ですが、

それは 血管を通して 供給されます

(アニメ「はたらく細胞」知ってますか〜?)

 

だから、血管ができなければ

酸素や栄養が届かず、

その結果、がん細胞は 増えることもできず、

縮んでいくこともあるとか 笑い泣き

 

 

さて、そんな、新しい形のがん治療薬、分子標的薬ですが、

甲状腺がん治療のための 分子標的薬は

BRAF」もしくは「RET/PTC」という遺伝子に

変異がある場合に 効果を発します。

(「NRAS」「NTRK」という遺伝子変異に

使われるものもあります)

 

ですから、分子標的薬を 使う前に、

まず、生検、もしくは血液検査によって

こういった遺伝子に 変異があるかどうか

確かめなければいけません。

 

該当する遺伝子変異がなければ 

分子標的薬は使えません...。

 

 

分子標的薬は、飲み薬です。

 

また、皮膚への影響(変色、腫れ、水ぶくれなど)や、

血液凝固(blood clot)などの副作用があります。

(母が肺がんと闘っていたときに、分子標的薬を使いました。

でも副作用があまりにひどく、「薬を止めたら、

途端にがん細胞が繁殖する」ということを

分かっていながらも、その選択をしました...。)

 

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第7章 「もし、再発したら...➀」は ここまでです。

次は、第7章 「もし、再発したら...➁」

です。

 

 

音譜「甲状腺がん」が分かったら...

ひとりで考え込んでいないで、よかったらお話しませんか。Skype でもお電話でもチャットでも、お好きな方法でお話しましょう。お気軽にメッセージをお送りください。私は「甲状腺がん患者の会」で、先輩方とお話ができて、とてもありがたかったです。オンラインで「バーチャル甲状腺がん患者の会:日本語版」が持てたらな〜、なんて思います(^^)ドキドキ

 

 

7. Treating Recurrent Thyroid Cancer

 

 

If thyroid cancer comes back, additional RAI may be needed. However, RAI may not work effectively for the second time. There are other treatments used as second line treatment.

 

Alcohol Ablation Therapy

 

Alcohol ablation therapy is a treatment in which a doctor uses ultrasound to guide a needle and inject ethanol directory to tumor and kill it by burning.  Although this method is not listed in major sites for thyroid cancer treatment, it is effective when the metastatic nodules are located in the area inaccessible for removal by surgery.  Alcohol ablation is also cost efficient option that is much less invasive than surgery. This treatment is available only at certain facilities, such as Mayo Clinic or Medstar Washington Medical Center.  Alcohol ablation is normally administered in two sessions on consecutive days. 

 

 

Targeted Therapy (Molecularly Targeted Drug Therapy)

 

Targeted therapy uses drugs that directly attack specific molecule, “molecular target” of cancer cells. Unlike chemotherapy, targeted therapy does not harm normal cells.  Kinase inhibitors work on the protein Kinase by blocking either the signals for cells to grow or by blocking the proteins that the cell needs to grow.  Most of the targeted drugs work on the cancer cells that have mutations in genes BRAF and RET/PTC, and some may work in a different gene called NRAS.  Prior to starting targeted therapy, testing by biopsy or by blood is needed to confirm the mutations in these specific genes. Another benefit of targeted therapy is that it might have anti-angiogenic properties, that is, the drugs may prevent growth of blood vessels to cancer cells, thereby depleting oxygens and nutrition for cancer cells to grow.  In targeted therapy, drugs are taken orally in a form of pills. Targeted therapy can have side effects, such as skin problems and blood clotting.