新年明けましておめでとうございます。
去年はきゃりーぱみゅぱみゅで若手の活躍と海外ライブの楽しさを知り、SEKAINOOWARI・ONEOKROCK・BABYMETALと興味の対象が移り変わりました。
そのBABYMETALのメインボーカル中元すず香からさくら学院・可憐Girls・アクターズスクール広島を知り、さくら学院・可憐Girls・アクターズスクールの卒業生まで興味の対象が広がりました。
上記以外で本格紹介したのはTV東京のTHEカラオケ★バトル連勝の堀優衣だけだったと思います。
以下は岡田康宏というライターの記事ですが、今年のアイドルシーンについて大変興味深い内容だったので転載させて頂きました。
毎年、年の瀬や年の初めになると、「今年のアイドル界はどうですか?」なんてことを挨拶のように聞かれるわけですが、ここ1、2年はずっと同じように「武道館クラスはたくさん出てくるけど、ドームクラスは出てこないと思います」と答えていました。
00年代後半以降のライブアイドルブームの中で、アイドルはテレビの中の存在からライブやイベントで楽しむ存在となり、その中で、Perfume、AKB48(関連グループ含む)、ももいろクローバーZと3組のドームクラスの動員力を持ったアイドルが生まれ、さらに昨年今年と10組を超えるアイドルグループが日本武道館公演を開催しました。
ここからだいたい二つのことが言えると思います。一つはライブや口コミ、ソーシャルやローカルなメディアでの情報発信を組み合わせて地道に人気を積み重ねていくことで、ライブ系のアイドルは武道館公演まで辿り着けるということ。ただし、そこから先、ドームクラスの人気(動員力)を得るためには、本当に広く一般の支持、アイドルの枠を超えた人気を獲得しないといけないということ。
2010年から始まった国内最大級のアイドルフェス・東京アイドルフェスティバルの今年の動員数は4万人超。国内最大級のロックフェスが20万人を超す動員を集めることを考えれば、どれだけアイドルファンの裾野が広がったといっても、まだまだジャンルとしては成長途上です。
日本武道館で公演できるような、アイドルファンにしっかりと支持されるクオリティの高いアイドルが次々と出てくる現状は素晴らしいことですが、ジャンルとしての成長を考えると、アイドルファンの枠の外で新たなファン層を開拓してくてるアイドル、アイドルの枠を越えていくアイドルがどれだけ出てくるかが、今後の大きな鍵となっていきます。
その中で2014年は武道館公演を完売させ、今後ドームクラスに成長していくための第一歩を踏み出したグループが複数出てきた年だったと思います。具体的に名前を挙げるなら、私立恵比寿中学、チームしゃちほこ、BABYMETEL、でんぱ組.incといったグループです。
私立恵比寿中学とチームしゃちほこは、ともにスターダスト芸能3部所属、いわゆるももクロの妹分ユニットです。スターダストはもともとモデル・女優系の事務所でアイドルには実績がありませんでしたが、ももクロの成功以降ファミリー化を進め、女性アイドル界は、圧倒的に巨大なAKB、老舗のハロプロ、戦国時代を制したスタダの三国鼎立の様相を呈しています。
とくにももクロの後を追って、武道館・アリーナクラスを埋めるほどの力をつけたエビ中、しゃちほこの2組が、2015年以降、ドームクラスまで突き抜けるのか、突き抜けるとしたらどのタイミングで突き抜けるのかは、一つ注目のポイントとなるでしょう。
続く2組、BABYMETELとでんぱ組.incはアイドル界に新たな風を吹き込む存在です。成長期限定ユニット・さくら学院の派生ユニットとして生まれたBABYMETELは「アイドル×ヘビーメタル」というこれまでにない掛けあわせとその圧倒的なクオリティが受けて、今年は英米を回るワールドツアーを成功させるなど、国内よりも先に海外で人気に火が点いたグループです。所属事務所のアミューズは、Perfumeの実績があるところですから、ノウハウは持っていますが、それにしても、こうした海外での人気が先行し逆輸入される形で、日本国内での人気がこれからさらに高まっていくだろうアイドルグループというのは、おそらく初めての形で、彼女たちがどこまで支持を広げていくのか、またこれから本格的に世界的人気が確立されっていった場合、国内と海外での活動の比率をどのようなバランスで進めていくのか、興味深いところです。
BABYMETELがアイドル界のエリートコースから生まれたユニットだとすれば、逆に辺境も辺境、何もないところからスタートして武道館公演を大成功させ、次のステップに進もうとしているのが、でんぱ組.incです。路上ライブだったり、観客数一桁から始まったと言っても、Perfumeはアミューズ、ももクロはスターダストという超一流の事務所に所属していますし、AKB48には秋元康氏がついています。でんぱ組のプロデューサーであるもふくちゃんは、もちろんアキバではカリスマ的な存在ですが、前述の3組と比べれば大きな差はあります。秋葉原のライブ&バー・ディアステージの出身、アイドルに憧れるオタク少女たちが手探りで始めて、大きな夢を掴んだのが、でんぱ組.incです。
ソールドアウトとなった武道館公演で、メンバーの一人・夢眠ねむがファンに呼びかけた「みなさん一人一人が私たちをここまで連れてきたという自覚はありますか?」という言葉は象徴的です。アイドルの活動の主体がメディアからライブに移ったことで、ファンとアイドルがダイレクトに繋がるようになったのが、いまのライブ系アイドル隆盛の大きなポイントですが、彼女の発言はそういった時代を象徴する名言と言っていいでしょう。
でんぱ組.incの特徴はメンバーがごく自然にオタクなので、アキバ系カルチャーを始めとする日本のポップカルチャーとの親和性が非常に高いこと。でんぱ組はすでにアジア圏を中心とする海外での活動をかなり活発に行なっていますが、これは彼女たちにとって大きな武器となるところです。
2014年のアイドル界では、次代の「アイドルの枠を超えていくアイドル」が何組かその入口に立ちました。彼女たちが、実際にどのようにその枠を超えていくのか、またさらにそこに続くアイドルがどれだけ出てくるのか、そこが2015年以降の注目のポイントとなるでしょう。
この記事を読んで分った事は、現在は秋元康率いるAKBグループ、つんく率いるハロプログループ、スターダストのアイドル、アミューズのアイドルといった一流どころに、もふくちゃん率いる秋葉原オタク軍団が挑むという構図になっているという事です。
各グループの主な女性アイドル
秋元康プロデュース:AKB48・SKE48・NMB48・HKT48・乃木坂46・JKT48・SNH48
つんくプロデュース:モーニング娘。・ ℃-ute・ スマイレージ ・Berryz工房(3月解散予定)
スターダストプロモーション:ももいろクローバーZ・私立恵比寿中学・チームしゃちほこ
アミューズ:Perfume・BABYMETAL・さくら学院
もふくちゃん(福嶋麻衣子)プロデュース:でんぱ組.inc
こうしてみると確かに地下アイドルレベルから這い上がってきたでんぱ組.incは注目に値するし、プロデューサーもふくちゃんなる人物も注目です。
国内の主なライブ会場
日本武道館:収容数約9,000人でメジャーへの登竜門的会場
さいたまスーパーアリーナ:収容人数約20,000人でドームクラス一歩手前の会場
東京ドーム:収容人数約45,000人でトップアイドルしか開催できない会場
つまり日本武道館公演がメジャーへの入り口で、アリーナクラス公演成功が昇級試験で、ドームクラス公演成功が最終到達地点という事のようです。日本のメジャーアイドルを目指すグループが総出演して2日間行われる東京アイドルフェスティバルでさえ、たった4万人しか集められないという事はアイドルが単独公演で何万人も集めるという事はどんなに大変かという事が分ります。
BABYMETALは今月10日、さいたまスーパーアリーナ公演を開催しますからここで成功すると次はいよいよドーム公演です。そういう観点からも今年は特にBABYMETAL・でんぱ組.inc・私立恵比寿中学・チームしゃちほこの4組には注目です。紅白歌合戦出場というもう一つの観点でもトップグループとの差は大きいが、今年の紅白歌合戦に初出場組が現れて欲しいものです。
女性アイドルグループのトップを走るAKBグループ・Perfume・モーニング娘。・ももいろクローバーZを追いかけるのはこの4グループ以外にも乃木坂46始め虎視眈々と上位進出を狙うグループが沢山あり、まさにアイドル戦国時代の下剋上状態です。
もっとも個人的にはPerfumeとBABYMETALに関してはアイドルと呼ぶにはふさわしくないようには思いますが、一応世間の基準に合わしておきます。
今年も若い元気をもらえるアイドルやアーティストの楽曲を紹介したいと思いますので、どうか本年もよろしくお願い申し上げます。
12月の昨日までの検索キーワードは1位BABYMETAL、2位中元すず香、3位中島美嘉、4位菊地最愛、5位中元日芽香でした。
昨日多く見られた音楽関連ページは2位1,000万クラブⅤ、3位さくら学院卒業生、4位BABYMETALの評判でした。