(2-8)恐怖の瞬間
彼らを刺激しないように話しを止めた。 緊張が伝わったのか、彼女も黙った。 不思議なことにこれほど緊迫した局面なのに腕を放さなかった。 それどころか腰が触れ合うまで体を寄せてきた。 |
ドキッ!太ももに触れている。 わき腹も触れている。 んー、堪らない快感!彼女から漂ってくる甘い香りがより濃密になった。 目を閉じて、夢心地の気分を味わったが、二秒もしないうちに現実に戻った。 |
| しまった!一部始終を彼らが目を皿のようにして見ている。 |
まずい!これはまずい、いくらなんでもまずすぎる。 普段なら奇麗な女性から密着してくれるのは本当に有難いが、タイミングが悪すぎる。 怖いのは分かるけど、もう少し離れないと駄目だ! ますます彼らを刺激する。
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| 声に出して言いたいが、動揺しているのを気づかれる方が、今は不利と判断し、無言を通した。 |
アー、僕たちのラブラブの空気が彼らの癇に障って、一触即発の原因になっているのにそんな想像もでき ないのかなー。 |
でも恐ろしい顔が揃いすぎているから怖くて腕を放せないのかもしれない。 女性だったら無理も無い、くっ付いたまま行こう。 |
初めて女性の体に触れている。 エッチな嬉しさと怖さが同居した、なんとも複雑な心境になった。 |
再び彼らを見た。 前回見た時は鋭くても羨ましそうな目であったが、今は完全に嫉妬に燃え狂った目付きに変化していた。 |
無理もない。 火に油を注ぐというのはこういうことだ。 |
見ないほうがよかった。 この清純な女性が体を寄せてきたことで、二人の運命は決まった。
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内心怯えながらも、動揺していないこと気づかせないようにする為、表情を変えず敢えて歩くペースを少し 落とした。 |
彼らに近づいた。 応援団と僕たちの間の空気がピンと張り詰めた状態になった。 |
| 五メートル、三メートルと近づいた。 |
緊張感は頂点に達した。 何が起きるのか分からないので息を止め、全神経を集中させた。 彼らの「スー、ハー」という呼吸音が聞こえた。 |
| 「この男をぶちのめしてやる」という意図が、その呼吸音のテンポがアップしたことで理解できた。 |
一人でも動けば、それが合図で全員が襲い掛かってくる。 それはどのタイミングだ?
次回は(2-9)一難さってまた一難です。お楽しみに
ダウは強かったが、原油価格が再上昇気味なのが、多少気になりますね。 流石にアメリカは手当てが早く、日本のいつも注視しながら見守るのとは大違いですね。 |
