壁紙スペシャリストAKIGAMIの壁紙専門誌
「WALLPAPERS TIPS」:壁紙のヒント
壁紙のコト・ハウツーなどをご紹介しています。

 

同じ壁紙を見ているのに

いまだに変わらず

デスクワーカー側と
現場側のピントのずれ

 

 

♦壁紙を提案する時に お洋服のようにお部屋をコーディネートするかと思います。

 

ブランドメーカーの 壁紙ブックからもしくはデジタルブックでみて 選びサンプルなど依頼し そのサンプルを他のエレメントと組み合わせたり もしくは実際に壁にサンプルを貼ったりするかと思われます。

 

その決定した壁紙を現場(業者)側に指定したら 現場側から 薄すぎる こんな貼りにくいものを 現場での仕上がりに不備(そぐわなかったり)が起こり クレームや指摘されたりすることがあるかと思います。

(特に貼り替えのリフォームなど)

また、仕様が変わっていたりする場合もあります。

これが不思議な現象。

 

では 薄いとわ?

貼りにくいとわ?

それは現場側のことでわ?

技術力じゃないの?など

選定される側からすると思うでしょう。

 

実際に 貼ったことないので貼る側のことはわかりません 。

また 現場側も、選ぶ側のお仕事もわかりません。

お互いに共有することが重要なことになります。

 

施主側と選定者 選定者から現場側へと。

 

イメージとしては 飲食のホールと厨房のような感じです。

注文が厨房に通っていなかったら駄目ですよね。

 

では 選定した不具合が起きそうな壁紙クロス(ほぼ 壁用塩ビシートと思いますが)を現場側とどう共有できるかご紹介します。

 

私は施工のプロでもありますので クロスを見たら 貼った後 どんな仕上がりになるかわかりますが 提案する側になった時この壁紙おしゃれだけど 不具合起きそうだなー(下地を拾いやすい、ジョイントがよくないなど)と思ったりするので 施主や現場側に伝えるためにこういう方法を行っていました。

 

 

 

下地の見え方 ジョイントの見え方の実物サンプルパネルを作って見せるです。

 

職人さんに作ってもらうのもありでしょう。←こういうの結構好き

 

結果からお見せします。

 

これは適当に作ったのでサンプルの精度が悪いですが

今回は わざと下地のアラが出やすいよう ブツブツがある木板を使用しています。

基本は 石膏ボードでよろしいと思います。

実際に壁紙を貼って小さなパネルにして見せるだけです。

 

では ご説明します。

 

 

下地の見え方を見せるために テープを貼ります。

テープはなんでもよいです。

今回は ビニル・マスキング・養生(ガムテープ)を貼りました。

 

 

 

選んだ薄いもしくは ペタンとした凹凸のない壁紙を貼ります。

探してもビニルクロスがなかったので 今回はスウェーデンの不織布壁紙を使用しました。

白で紙質のいわゆる薄くて紙っていう一般的な職人が嫌がるといわれるパターンです。

ストライプのところは グレーのキラキラする感じです。

 

 

 

ジョイントのため定規でカットします。

貼ってからカットしてもよいですが あえて突き付けて貼るようにカットしてます。

 

 

 

テープの上から貼ります。

ジョイントは突き付けてます。

貼った時と 貼った後は 見え方が変わりますので 貼った後に確認してみてください。

 

 

 

糊を付けて貼った時の写真です。

貼った時は糊が 下地に吸い込んでませんので 膨れた感じがしますが (もうその時点で下地を拾っている)

こんな感じです。

壁紙ですので 立ててみてくださいね。

 

実際に 照明や太陽光で影になると こういうペタンとした(つるつる)ものは下地の見え方はこういう感じになります。

ジョイントもよくある輸入壁紙の見え方です。

柄だと目の錯覚で分かりにくかったりするのですけどね。

 

カーペットでいう汚れが 目立ちにくいテクスチャ柄の目の錯覚という感じでしょうか。

 

 

 

古く劣化した既存のビニルクロスや壁紙を剥がした時 ボードの紙(グレー色)まで剥がれる場合があります。

 

 

貼った数日後(次の日)

 

下地が糊を吸って乾くと壁紙は引っ付きます。

そうすると 貼ったその時よりテープの跡が見えますよね。

特にガムテープ(養生テープ)は厚みがありますのでよくわかります。

 

貼り替えの場合 剥がした後の下地によって下地を拾うことがあります。

(壁紙の種類によりますが、現在の壁紙では、ほとんどでしょう)

 

プロフェッショナルの世界では 下地処理の費用と納期を追加して行ってます。

 

 

 

床面の角度で見てみました。

間接照明なんてアウトですね。

 

 

 

斜めからの角度

 

 

 

このようになりますという ミセ見本。

見せ壁と言います。

 

ジョイントは意外とわかりませんよね。

適当に貼ったのに・・・

 

これは 貼り替え時に 既存のクロスをはがした下地やブツ(紙ブツなど)がある場合がございます。

 

新築の石膏ボードとは異なり 劣化していたり 剥がした時の紙屑 ブツなど、凹凸や厚み(表面層)のあるクロスだとわかりにくかったりするのですが 下地と壁紙によっては、こんな風に現れたりします。

 

基本は下地処理に 費用と納期をもうけることが必要ですが それでも、材質によっては 起こります。

 

また パテ処理の耳跡や 新築時の下地(パテや不陸など)これも現れます。

テープはこれくらいの厚みだと このように見えますという意味です。

 

 

 

動画がアップできなかったので 表側を見せます。

別注ウィルトンカーペットのフェルト(ブルー部分)敷きと木地直敷きのサンプル見本です。笑

 

 

こういう感じで 石膏ボードにテープ貼って 壁紙を貼ってジョイントしたサンプル作って

お客さんに見せることで理解することができます。

 

現場側に見せて ちょっと 下地が出そうかなと思われることがあれば 貼った実物見本を作ってお客さんに見せて こんな感じになると確認の上 現場に了解済みと伝えて

 そして指示書に 下地処理料金と費用を追加くださいと記載して丁寧な仕上げで行ってもらうのを伝えることです。

 

 

いかがでしたか?
簡単にまとめていますので 伝えきれない部分もあります。

また 現場によって 製品によって様々ですので 一つの案とご提案する時にご使用くださればよろしいかと思います。

こんなのめんどくせーと思われるかと思いますが 一番は口頭では、同じイメージを思っていないので 共有していないということです。

 



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