はじめに…
インテリアコーディネーションの目的。
それは、生活の快適さをつくることになります。したがって、コーディネーターは、何もまして「生活の快適さとは何か?」を知っていなくてはなりません。
快適さを理解し、判断するための基準:アメニティスケールをそなえていること――これが、コーディネーターとしての大前提であり、もっとも重要なポイントであるといえます。
アメニティスケールは、規格化された尺度ではありません。コーディネーター自身の感覚をスケールにし、自分との違いに注目することで相手の快適さのあり方を、客観的にとらえていくことが必要となります。
当然、そのスケールは、信頼しうる高いレベルのものであること、また1つに固執するのではなく、豊富にもっていることも大切です。さまざまな人々が、さまざまに生活する空間をコーディネートする。
そのためには職業としてこの道を選ぶ人も、またそうでない人も、おおよそコーディネーションに関わる人は、ぜひ、このことを忘れずにいていただきたいものです。
1 コーディネーターの仕事
インテリアコーディネーター
――その概念は、職種としても、またことば自体としても比較的新しいものです。
わが国においては、資格制度の発足にともない、職能の定義が明文化せれました。
しかし、実際には、すでに数多くの人々が、インテリアコーディネーターとして、最な分野で活動しています。
この章では、まずコーディネーターの一般的な仕事の定義についてご紹介いたします。
コーディネーターとは
「コーディネーター」ということばの意味は「調整する人、調和させる人」。もともと、‟co-ordinate〔英語:同等の、同格の〕”から転じたものです。
それでは、何を調和させるのでしょうか。
第1には、インテリア、室内空間を調和させることがあげられます。「快適な生活」を実現するために、そこに住まう人とモノ、そして空間全体をコーディネートする人――これがインテリアコーディネーターです。
しかし、それだけではありません。プランを具現化するには、多くの関係者の力が必要です。たとえば、建築家や施工業者、インテリアエレメントのメーカーや流通関係の人々、そしてもちろん依頼主である施主。これらの人と人と協力(co-opeorate)し、さまざまの意見や作業工程をうまくコーディネートしていかなければなりません。
コーディネーターは、つねにインテリア産業という大きな社会の一員である意識を忘れずにいてください。
一方、自分自身については、自己内部のコントロールができることも欠かせません。この仕事には、豊かな知識と技術、そしてすぐれた感性が要求されます。それらを自分の内部でいかに作用させ、表現していけるかがポイントです。
コーディネーターの定義
インテリアコーディネーターということばは、じつはジャパニーズイングリッシュ(和製英語)です。同様の領域についてアメリカの場合をみてみますと、建築家、インテリアデザイナー、インテリアデコレーターという分類があり、それぞれが、はっきりと区別されています。
日本におけるインテリアコーディネーターは、アメリカのインテリアデコレーターにあたるといえます。数十年前ではわが国でも、インテリアコーディネーターの定義が、次のように示されました。
「インテリアエレメントの流通過程において、消費者に対し商品選択、インテリアの総合的構成等について、適切な助言提案を行う…」
現代では、えっ?何を言ってるの?などと思われる方もいらっしゃるかと思います。時代と共に成長し変化してつくられてきているかと思いますので、そうじゃない?と思われる方は、お答えください。
少しそれましたが、日本の場合は、明確な分化というより、むしろ関連する各分野の境界線上、もしくは重なり合うような部分に、コーディネーターという新しい職業が求められたといえるでしょう。
したがって、その概念が示す職域も、一般的には、以下のようにかなり幅広いものになっているのが実状です。職場による分類を紹介いたします。
・インテリアデザイナー
フリー(独立自営)または企業に属して、内装全般を担当。建築家としてのトレーニングが必要。チャージ(料金)は高額。フリーの場合は事務所をもち、製図能力も要求される。
・ハウジングメーカーインテリアコーディネーター(以下をICと略す)
住宅会社や不動産会社に属し、施主の住宅やモデルハウスのコーディネーションを行う。
・小売りIC
インテリアショップ、および百貨店などインテリアフロアの従業員としてコンサルティングと同時に商品販売も行う。
・キッチンプランナー
キッチンショップにおけるコーディネーター。商品販売も行う。
・インテリアエレメントメーカーおよび問屋の企業内IC
商品企画を担当することもある。またショールームにおける販売促進のプランニングや実行にも携わる。
・リフォームおよびインテリア施工企業内IC
住宅の他に商業スペースのコーディネーション業務もある。
・建築設計およびデザイン事務所内IC
・スタイリスト
マスコミ(雑誌や映画、テレビなど)アドバタイジング(雑誌広告やテレビCF、チラシ類)のための写真・映像用コーディネーションを担当。ライターやエディターを兼ねることもある。フリーが多い。
・その他の企業内IC
航空会社、ホテル、レストランチェーンなどに属するコーディネーター。
職場により、コーディネーターに求められる役割もそれぞれ異なってきます。そこでは何をなすべきか、しっかりとつかんで仕事を進めていくことが大切です。
コーディネーションエリア
空間の存在するところすべてが、コーディネーターのビジネスの対象です。いいかえるなら、人間のいるところすべてが、コーディネートの対象。
そして、そのエリアは、だいたい4つにわけることができるでしょう。
コーディネーションの目的を、よりよく達成するためにおさえておくポイントは、4つそれぞれに異なります。
臨機応変な対処ができるよう、日ごろから視野を広げておきましょう。
・コーディネーションの4エリア及びポイント
エリア
レジデンシャル:residential
個人の住まい
ポイント
住む人のイニーズ(あるいは夢)とライフスタイル
(パーソナリティ・生活の行為・地域性)の把握
エリア
コマーシャル:commercial
組織もしくは個人のオフィス
ポイント
働いている人のニーズ・考え方
および生産性とのインテリア環境の結びつきを考える
エリア
スペシャル:special
航空機・船舶・車・病院・劇場・ショービジネス等
ポイント
仕事の特異性についての十分な認識
ユーザー・バイヤーと、その4仕事の繋がり方の認識
エリア
ディスプレイ:display work
ショーウィンドウや店頭の飾りつけ等
■ interior decorator:インテリアデコレーター
建築的な室内の備品を計画し、図式する人という定義(ウェブスター)もあります。文字通り解釈すれば、インテリアデコレーションは、「室内装飾」であり、家具や調度を整え、室内を一定の様式で統一して構成すること。
一方インテリアデザインは「室内設計」であって生活者の目的に応じて室内を設計すること。
アメリカでは、この2つは区分されています。
■フリーをめざす場合、とくにある程度の年齢でこれからコーディネーターとしてスタートする場合は、まず、自宅(ショップ)をショールームとして美しく整えること。
必要な作業はリアルとデジタルの現代では少し異なりますが、
①サインボードつくり→HP
②電話帳に登録→SNS
③レターヘッド、案内状の作成→メール
④留守番電話→携帯電話
⑤仕入先口座→ネット銀行
昔と今では異なると思います。いつの時代だろ
ショップの場合は、入口、ロビー、事務所、打合せ室、倉庫、製図室(パソコン)など必要
数ある中からお読みいただきましてありがとうございました。
次回へ続けていきます。
これを書くにつれ、私自身が、インテリアコーディネーターの資格を取得して約13年程度の中で、インテリアコーディネーターって何だろう?何する人?何の仕事してるの?などつねに思って、インテリアコーディネーター資格を持ち、ICまた、提案者さんと別注カーペット【メイドトゥオーダー】を行う中で、IC資格を持つ自身は、インテリアコーディネーターって名乗れるのかととの思いから、書くことにしました。
AGIウール織じゅうたん専門店「エージアイ 」は、サステナブル&ラグジュアリー【カーペット&壁紙】専門のオンラインストアです。
CARPETプロデューサー&壁紙スペシャリスト、インテリアコーディネーター有資格、壁紙の職人経験を持つAkigamiが自分の目で確かめて取り揃えた製品をより多くの方にお届けできればと思い立ち上げたショップブランド【AGI】
オーナーが慣れないWEBで奮闘し販売しています。
AGI ウール織じゅうたん&壁紙専門店 - WEBショップ
https://akigami.shop-pro.jp/