徳村慎
良かった。
指を失ったピアニスト、脳に障害をおった少女。
奇蹟。。。
キリストが水の上を歩くような。あるいはパンと葡萄酒が大勢に分けても減らないとか。あるいは天からマナが降るような。
うーん。
うーん。
良いんだけどねぇ。。。
指を失ったピアニストは、自作曲を弾いて立ち直る、という方が良いのでは?
でも、それだと奇蹟でもなんでもないもんなぁ。。。
9本しか指が使えないなら、そんな曲を作れば良い、、、というのは、クラシックを弾かない僕の視点だろうなぁ。。。
ただ、真理子が死に臨(のぞ)んで、アレコレと考えるのは良かった。
死ぬなら、どうするか?
死んだら、どうなるか?
どうすることも出来ないのかもしれない。
どうなるかは分からないままかもしれない。
でも、スピリチュアルの世界では、分かりきったことを描けていないなぁ、と思った。
死ぬなら、強く生きることだ。
死んだら、仏法を聴けたり、非二元の1つになったり、夢のような世界で研究できたり。。。
小説家は、小説の中で、あがくのだが、あがきが足りないのかもしれない。
僕としては、やはり真理子が復活して、ピアニストと家族になる、みたいな展開が欲しかった。
ありふれた王道展開が欲しかった。
恥ずかしげもなく王道の小説が書けるなら、それは素晴らしいことだと思う。
良かったと書いたけど。。。
まあまあ、だったかな。。。
もちろん、読み終わって、ようやく読み終わった、という感覚になったけど。。。
これは、これで良かったのだろうか?
まあ、良かったのかもしれないなぁ。。。
最後まで、読んでいただきまして、、、
ありがとうございます😊😃😆