徳村慎
地球は、宇宙開発をすると、ゴミを宇宙に捨てるのだ。
地球の未来。
宇宙開発を続けるうちに地球は、からっぽになった。鉱物もからっぽになった。
地球は軽くなって月に引っ張られて月の周りをまわりはじめた。
今では月が地球のような星になっている。
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太古の時代。
おっぱいが胸から腹に50個も付いた女性の宇宙人がやってきて、地球の男性を恋人にした。
50人の男性を。
地球から男性がおっぱい宇宙人たちにつれさらわれて、地球上の人間の男性は極端に少なくなった。
だから、男性はハーレムを作りたがるような本能が出来上がった。生存本能なのだ。
決してスケベなんじゃない。
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恐竜が人類とともに生きている。
遺伝子工学でそんなことが可能になった未来。
人類が想像するあらゆる動物を作っていく科学者。
ペガサス。ユニコーン。キマイラ。
阿修羅。千手観音。
科学者たちは創造主と呼ばれた。
やがて創造主は、あべこべに神様を作ろうとしていた。
遺伝子工学は発達して、エネルギー体の生命体が生まれた。神様だった。
神様は、人間のことを考えられない赤ん坊だった。
洪水や竜巻や地震などの自然災害がしょっちゅう起こるようになったのは神様のせいだった。
神様は単に地球というオモチャで遊んでいるだけなのだ。
それを後に聖書という書物に書いたとか書かなかったとか。
超古代文明は、自然災害によって滅んだらしいのだ。
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自殺者が増えて、その対策を考えるように政府から頼まれた科学者がいた。
科学者は、殺人ウィルスを作ってばらまいて.パンデミックが起きた。これだけ死ねば、自殺者はいなくなる、と考えていた。戦争の時に自殺者が少なくなるという理論だった。
けれどもパンデミックで外に出られなくなった人々は鬱になり、余計に自殺者が増えた。
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画家は、悩んでいた。
人生うまく生きられても100歳ぐらいまでだ。
100年で完成する技術の絵なんてたかが知れている。
じゃあ、人生の長さを伸ばせば良いのだ。
人生を伸ばすには、どうしたら良いんだろうか?
科学者になろう。
40歳代で大学に入り直して、人生を伸ばす研究をはじめた。90歳にして、ようやく人生を伸ばす研究が実りそうになった。100歳にして完成した研究で200歳まで生きられることになった。
それから絵をまた描きはじめた。
絵の描き方を忘れていて、200歳にしてようやく技術的に納得のいくデッサンが描けた。これから生きて、いろんな作品を残すぞ、と思っていたら死んでしまった。
人生は長くても仕方ないのかもしれない。
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我々地球人は、宇宙船に乗って、第二の地球を探していた。
宇宙空間に突如として穴が開き、宇宙船は吸い込まれた。
穴から出ると宇宙船は巨大な宇宙人の朝食の中を低空飛行していた。
ミカンの汁が飛んで宇宙船は、巨大なミカンの表面に落ちた。
そして巨大な宇宙人の胃の中に入っていくのだった。
巨大な宇宙人は、言った。
「ナノマシンにウィルスを食べてもらわなきゃならないなぁ」
宇宙船はウィルスだったのだ。
それでも、宇宙船の技術を持たない巨大な宇宙人にとっては、生命体のようなものに見えているのだった。
最後まで、読んでいただきまして、、、
ありがとうございます😊😃😆