小説『サブロウの冒険』「すでに引き寄せていた」 | まことアート・夢日記

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夢日記、メタ認知、俳句モドキ、詩、小説、音楽日記、ドローイング、デジタルペイント、コラージュ、写真など。2012.1.6.にブログをはじめる。統合失調症はもう20年ぐらい通院している。

小説『サブロウの冒険』「すでに引き寄せていた」
徳村慎


「すでに引き寄せていた」


アマンダ「すでに引き寄せていた、と思うのね?」

サブロウ「そうだね。なんか考え方がカチッとシフトした感じだよ。過去が全て自分の利益になっていたと思う。今、本当に幸せなんだなぁ、と認識した。「引き寄せ」の教科書、、、っていう本を読んで、分かったんだよ。本当にありがたい本だった」

アマンダ「今が幸せだから過去が幸せ、って考えるのはアドラー心理学だったわね。引き寄せ、だと、過去も今も幸せを引き寄せてた、ってことになるのね」

サブロウ「ぶっちゃけ、アドラー心理学の後に、引き寄せの本を読んで良かったよ。なんだか、見えてきたというか。曇りが取れた。アドラー心理学の弱点みたいなものも見えたと思う」

アマンダ「弱点というと、多数派の意見のような部分よね」

サブロウ「そう。結局、勇気を持つことと、愛、ってことになっている。愛が得られるというのは、あくまでも多数派だと思うなぁ。。。もちろん、今の僕の状況が愛ではないとは言わないけどね。。。」

アマンダ「かつて知り合いだった、アダルトチルドレンの女性が見抜いてたわね。親とべったりなんじゃないか、って」

サブロウ「母親が子供の人生を望み通りにコントロールすることは、自我が無い日本人に特有のものかもね。逆に、子供を放置する場合は、アダルトチルドレンになってしまうのかもね。。。」

アマンダ「だから、サブロウに母親から自立してもらいたかったんだよ。あのアダルトチルドレンだった人は、母親を敵として認識してるから」

サブロウ「すべての母は敵である、と認識したんだろうね。そういう人生を送ってきてしまったわけで。それが正解の場合もあれば、もちろん不正解の場合もあるからね。僕に独立心が生まれる方が良いって考えてたんだろうけど。。。家の仕事、帰って趣味をやるのも家、家事を手伝うのも家。家から逃れられない僕を哀れんでたんだろう」

アマンダ「目的論でのアダルトチルドレンだと、すべての母は敵である、と考えることで実家に戻らなくてすむ、ってことだったのかな?、、、実家に戻れば、母親像を壊すことになるから嫌だったとか?、、、あるいは、地元には、幸せな友人がたくさんいたから、とか?」

サブロウ「まあ、あの人の話は、もういいよ。僕は家というものから逃れられない。というより、家を引き寄せてたんだと思う。。。」

アマンダ「心理学では甘いレモンって言うんじゃない?」

サブロウ「甘いレモンが引き寄せか。それで良いと思うなぁ。甘いレモンだと思えるなら感謝、感謝だよ」

アマンダ「高校の時の国語の先生が言ってたわね。癇癪(かんしゃく)の「く」の字を取って感謝、感謝。。。」

サブロウ「あれは、今、ようやく分かる言葉だよ。。。高校生には、難しいねぇ。体験として分からないから」

アマンダ「前回、環境破壊について話してたけど、その話してたことについて、間違ってたと思うんでしょ?」

サブロウ「そう、理論は、あれであってるとしても、環境破壊について語ること自体が間違いだね。むしろ、自分のできる範囲で何かを考えることが重要なんだよ」

アマンダ「そうじゃないと、悪い状況を引き寄せるもんねぇ」

サブロウ「これから、やりたいこと、だと、、、本をたくさん買いたいなぁ。。。もちろん1冊1冊を慎重に選んで大事に読んでいって。。。」

アマンダ「こんな時期だからこそ、いろいろ学べるのね。哲学、心理学、宗教のジャンルが一番楽しいの?」

サブロウ「そうだね。まあ、他にも地学と生物は好きだけど。宇宙とか。宇宙になると、物理と化学もちょっと入ってくるんだよなぁ。。。生物から、発展してUMA、妖怪、幽霊、とか。社会から陰謀論とか。いろいろオカルトの知識に飛んじゃうんだけど」

アマンダ「AIとベーシックインカムの知識を手に入れた頃は、自分の仕事が無くなるようなことをブログで言ってたわね。夢日記で夢の解説を自分なりに書いてた頃にね」

サブロウ「経済の知識は、入れてないなぁ。。。オープンチャットをROM(読む専門)してたけど。日本は資本主義と日本式の社会主義だって話をしてたなぁ」

アマンダ「でも、オープンチャットは、みんな頭が良いからサブロウはROMしてるので精一杯でしょ」

サブロウ「ただねぇ。新興宗教に厳しい意見の人が多いなぁ。。。まあオウム事件を経験した日本だから、新興宗教=悪みたいな意見が出ても仕方ないかもしれないけどね。ただ、新興宗教のやってることって、いろんな宗教の良いとこどりだから、僕が自分なりの仏を作る、って言ってるのと、やってることは変わらないかもしれないね」

アマンダ「新興宗教は、教祖の「自分なりの仏」を他人に強要してるわよ」

サブロウ「うん。そこは違うよなぁ。自分で見つけることに意味があるから」

アマンダ「おのおのがブッダになれ、って言葉に通じるものがあるわね」

サブロウ「話がかなりそれちゃった。すでに、こういう知識体系になる、っていうのは、ある程度予想できてたと思うんだよね。。。引き寄せは、あるよ」

アマンダ「昔、知識体系の図を書いてたけど。そこで出てきたのが体育、もしくは、散歩や釣りだったわね。。。」

サブロウ「そう。身体を使うことも大事だって分かってた。諸芸術、諸科学、散歩のインプットとアウトプットって考えてたね」

アマンダ「やっぱり南方熊楠が最高なの?」

サブロウ「うーん。水木しげるの描いた『猫楠』の南方熊楠は最高だねぇ。けど、あんなふうには成(な)れないな。。。」

アマンダ「引き寄せられないのね」

サブロウ「無理だなぁ。。。熊楠って75歳で死んでるんだなぁ。。。ウチの親もどれだけ長く生きるんだろう?、、、長く生きる可能性もあるか」

アマンダ「それでもサブロウの生活は続くのかな?」

サブロウ「たぶんね」


「すでに引き寄せていた」(おわり)

最後まで、読んでいただきまして、、、
ありがとうございます😊😃😆