徳村慎
桐野夏生『残虐記』を読み終わる。。。
何回か読み返してみた。3〜4回目になると思う。
女児誘拐の被害者が主人公。
その主人公が大人になって小説家になって当時を振り返って小説にしている。。。という小説。
*
誘拐犯のケンジは、、、
女児を性愛の対象にしているわけではないという。
ナボコフ『ロリータ』との違いは、そこかもしれない。
ハンバートハンバートは、ロリータに性行為を働く。
ケンジは、みっちゃん(女児)の裸を見て自慰行為をする。
でも、、、ケンジのような状態だったら、女児から大人まで幅広い好みになって。。。幼児体型から、メリハリボディから、ぽちゃ系まで、幅広い好みになる気がする。。。
いや、しかし、みっちゃん(ミツル、男児)の性行為を見たのが発端(ほったん)だとすると、、、
どうなるんだろう?
そしてヤタベさんに抱かれた子供の頃のケンジがいて、、、。
それから、みっちゃん(外国人女性)も、、、。
ってことは、この小説には、3人のみっちゃんがいたことになる。
誘拐後の空想をたくましくしていく過程がすごい。
そして、、、
謎なのが、宮坂との夫婦の生活は、どうだったのだろう?
本当に少女が大人になって結婚して、処女のままだったのか?
そして、結婚生活を捨ててどこへ行ってしまったのか?、、、自殺ではないと思う。。。
かといってケンジに会いに行ったのでもないだろう。。。
謎があるから、小説は、読者の中の空想に溶け込んでいく。。。
最後まで、読んでいただきまして、、、
ありがとうございます😊😃😆
