原田宗典『平成トム・ソーヤー』
徳村慎
スリの天才高校生がヤクザから入試問題を奪う。。。
それだけの話なのに、この面白さは何だ。
人は楽してお金が欲しいものだ。
それは得意なことで稼ぎたいという純粋な話なのだ。
しかし、この小説の主人公ノムラノブオは、スリという犯罪が特技なのだ。
3人組が老人の力を借りて頑張るのは、『ぼくらの七日間戦争』のぼくらシリーズにも通じる部分がある。ちさと婆さんが死ななければ、平成トム・ソーヤーもシリーズ化出来ていたんじゃないか、と思ってしまう。
どす黒い色彩がうごめくような。
ちさと婆さんの死。
その辺りで、この小説は読みたくなくなる。
小説はエンターテインメントなのだ。
いっそのことフォレストガンプみたいに、すべてが好転していくような小説があっても良いと思ったりする。
その点では、異世界で高い能力を手に入れた(チート能力、と呼ぶらしい。。)、転生ものの漫画なんかが、わりかし、近いのかもしれない。
題名は忘れたが、漫画で、面白いものがあったのだ。問題を抱えた住民のことを次々に解決していく漫画。すべてが好転していく。魔法と異世界に行く前の記憶。これらで、すべてが好転する世界。
これは読んでて気持ちいい漫画だったなぁ。
話を『平成トム・ソーヤー』に戻そう。
ノムラノブオのスリは異世界の魔法のような能力だ。だが、どす黒い社会の闇とつながっていて。そして黒い闇は主人公たち3人組(ノムラノブオ、スウガク、キクチ)にのしかかってくる。
リアルだと思う。
でも、リアルな部分が良いとは限らないのだ。
もっとコミカルな小説に仕上げれば、僕の好みなんだけどなぁ。でも、まあ、面白かった。。。
*
小説や漫画を読んだり、映画を観てすごす時間が増えた。。。特に映画は、家族で観るのが楽しい。
また4月になったら、図書館に行ってみようかな。3月までは、どうしても忙しいだろうし。
それとも、新たに漫画か小説を買おうかなぁ?
僕は、お金だけが人間を豊かにするのだとは思わない。もちろん、あるにこしたことはないのだが。無ければ無いで、どうにかなるものなんじゃないのか。図書館に行けば無料で本が借りられる。
(ダイソーに行けば、、、100円(+消費税)でソプラノリコーダーが買える。スネアドラムみたいな太鼓が買える。ソプラノウクレレをさらに小さくしたようや弦楽器も買える。。。低コストでハイリターン:楽しい時間が得られる、というのは、いいものだ。)
いや待て。
図書館に行かなくとも、いろんな本を持っている。これらを読み返すだけでも、面白いじゃないか。
……あるいは、インプットに飽きたら、詩や小説を書けば良いのだ。
誰かに読んでもらうためじゃなく、自分が読むための言葉。。。
(アウトプット。。。これがもっとも楽しい時間かもしれない。言葉や絵や音楽の表現)
(音楽。。。最近はツイキャスではなく、Twitterで音楽の動画を上げている。。。)
しかし、自分が読むための言葉を、アメーバブログに書いているのは、人に読んでもらいたい気持ちが少しはあるのだろうか?
『ゲゲゲの鬼太郎』とか、『銀河鉄道999』とか。
1話で完結している物語を、ずっと書き続けられたらいいのになぁ。そういう物語を書くのは、昔からの憧れだ。
じゃあ、今から、少しだけでも書いてみるか。
最後まで、読んでいただきまして、、、
ありがとうございます😊
