徳村慎
時は残酷に君の頬を削る
美しくなった君は離れていった
いや僕が離れたのか
君の精神は針金細工で
いつ折れてもおかしくなかった
いや針金細工じゃない女性なんて
いるのだろうか
いや、いない
雨に打たれて冷えた夜も
僕はもう忘れてしまった
あれは僕の精神病の
はじまりだったのだと思う
人を馬鹿にして楽しむ人間は多い
自分の弱さに酔いしれる人間も多い
僕の精神も針金細工だった
時は残酷に僕の前髪を削る
醜くなった僕は鏡を見るのが怖い
僕は自分を許そうとする
僕は波を乗り切って生きよう
幸せの波に不幸の波
笑いの波に涙の波
ああ、無駄だ
僕が言葉を書き連ねるなんて
時間に逆(さか)らう
そんな哲学なんて無いのだ
最後まで、読んでいただきまして、、、
ありがとうございます。
(●´ー`●)