徳村慎
死ぬのが怖いという
感覚が無いことは
良い
死について考えていたころ
僕は今を生きられなかった
過去は後悔の嵐
未来は不安の嵐
今という時間が無かった
今は楽しもうと決めた
今を楽しもうと決めた
過去と未来は消えた
朝陽の差し込む部屋で
泣いていた自分を慰(なぐさ)めるでもなく
子供の自分と大人の自分が
一体となった瞬間
僕は僕になった
ずいぶんと老けてしまった
今年の誕生日で42歳だ
厄年か
自分の親が小学校の高学年でなった厄年
僕には子がいない
その前に妻がいないのだから
最近は暇になると
金持ちになった空想をする
そして小中高と同じだった
ぽっちゃり女子に告白する
2人は幸せに暮らすのだ
僕は幸せだ
空想の世界に生きられるから
実現しないことであっても
空想することで自分を許す
僕は子供なのだ
何も知らない
積み木で家を建てているだけなのだ
それを崩して作り直す日々
同じことを繰り返すうちに
新たなことを思いつくさ
芸術なんてそんなものだろ
死ぬことへの恐怖を絵にしたら
恐怖は恐怖じゃなくなった
死ぬことへの恐怖を詩にしたら
恐怖はつかみどころがなかった
僕は歌い絵を描き詩を書こう
そんなもので良いんじゃないか
生きているだけで良い
10年後の世界が楽しみで
刻々と変化する今が楽しみで
ああ僕には今も未来もあるのだと
安心する
そして過去も失敗したけど
幸せな過去だったのだと
理解する
僕の興味は移り変わるだろう
それで良いのだと認識する
この世もあの世も変わりない
そうかもしれない
最後まで、読んでいただきまして、、、
ありがとうございます。
(●´ー`●)