小説『オレ、トマト』5 | まことアート・夢日記

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まことアート・夢日記、こと徳村慎/とくまこのブログ日記。
夢日記、メタ認知、俳句モドキ、詩、小説、音楽日記、ドローイング、デジタルペイント、コラージュ、写真など。2012.1.6.にブログをはじめる。統合失調症はもう20年ぐらい通院している。

小説『オレ、トマト』5
徳村慎

オレたちは氷の美少女を溶けなくするために旅を続けることに決めた。溶けなくするためには魔法使いに会いに行くしかない。魔法使いは、川の下流に住んでいる。そうなると……。

トマトが言う。
「川を下るしかねぇなぁ」

オスのトラトラ猫の背中に乗っているオレたち。畑から川のそばまで降りて来たのだ。

トラトラ猫が言う。
「俺が連れてこれるのも、ここまでだにゃあ」

氷の美少女が言う。
「ありがとう、トラトラ猫さん」

ネギが言う。
「ここから先は舟にでも乗るしかないなぁ」

秋刀魚が言う。
「わい、生きてた時とちゃって、泳げへんしなぁ」

トマトが言う。
「そんな舟なんて都合のいいもんがあるわけ……んん?」


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