音楽日記2016.11.19.
徳村慎
1.ミニジャンベ
ミニジャンベをボンゴみたいに鳴らせるようになってきた。最初からある程度右手と左手の違いは意識して鳴らしてたけど。こうやれば良いのか、と自分で分かった感じ。
僕は右手はリムに指の関節を当てて指先が皮に当たる感じ。左手は皮を押さえる感じでミュートしている。
家族がいきものがかりに合わせてギターを弾いてて僕はミニジャンベを鳴らす。その時に良い感じに鳴った。右手がバスドラ、左手がスネアみたいな感じでもある。ちょっとリズムが狂うところ(モタるところ)もあったけど、全体的にはボンゴみたいに鳴ってくれたから満足だ。
これがたぶんプロになると直さなきゃいけないんだろうから趣味でやるのが一番なのかも知れない。
ミニジャンベを買って、また、打楽器が楽しいと感じている。こうなるとWAVEDRUMminiが気になったりもする。「買っちゃえよ」と心の中の悪魔がささやく。「考えなさいよ」と心の中の天使。
2.冬と楽器
寒い冬がやって来た。冬と楽器は相性が悪い。布団の中で出来る楽器を求めるようになる。ヘッドフォンとかも付けたくない。暖かい物だけを身につけたい。
3.YUKI『うれしくって抱きあうよ』→PJ-35に録音。
中古で買ったCD。
高校生の頃はよくジュディマリがラジオでかかっていた。それでかYUKIの声質は好きでいつかCDを買いたいと思っていた。このCDは新聞広告でも見たことがある気がする。時の流れが幾重にも重なるような不思議さを感じる。僕はようやく昔へとたどり着いたのだ。この感覚は分からない人の方が多いんだろうなぁ。
4.ビョーク『メダラ』→PJ-35に録音。
中古で買ったCD。
合唱(つまり人間の声)で作り込んだアルバム。ヒューマンビートボックスも取り入れたビョークのすごさ。もちろんヒューマンビートボックスも加工されているので人間の声と機械の中間というか。
このMTRに向かいたくなるような表現。声のすごさ。「お前ならどうする?」とCDに訊かれて「僕ならこうする」と答えるような一人遊びから僕の音楽は、はじまる気もする。つまり何かの影響を受けてパクる。
高校の時に読んだ本に書いてあった。絵画は真似ても真似ても似通っていない部分こそがオリジナルなのだ、と。これは絵画だけではなく芸術全般に言えることだと思う。だから影響を受けてパクることではじまっても良いと思う。
身近にある機材や楽器からどう発想するか。自分ならこれを使うとか使わないとか。
そして2016年の自分が2004年の作品『メダラ』にタイムスリップするというか。『うれしくって抱きあうよ』のところでも書いたが、時の流れが幾重にも感じる。それは、リアルタイムに接していたとか、いなかったとかを超えてくる。僕はよく音楽雑誌で言葉から音を想像するのだ。本物の音楽を聴いてイメージとのズレを楽しむ。「CDなんて、さっさと買えば良い」とも思う。でもYouTubeで確かめる場合だってイメージとのズレはある。そのズレこそが個性であると考えるならばズレを重ねることには意味があると思う。
ヒューマンビートボックスは男の世界。ビョークの歌声が女の世界。こうして書くだけで歌声は両性のどちらもを表現したかったと思い出す。僕は大学生の頃は「もののけ姫」を歌っていたし。今では、とてもじゃないがあんな高音は出ないだろうけど。
このアルバムにはビートの無い曲も多い。それが少し寂しい感じ。だとするとこの『メダラ』と僕のズレはあるのだ。ビョークというと最新のリズムを取り入れてきたと思うので。まあ、ビートが無いのも新しいリズムとも言えるが。
5.YUKI『うれしくって抱きあうよ』「朝が来る」
『うれしくって抱きあうよ』の1曲目「朝が来る」を聴いている。この斬新なネジを巻く時のような(あるいはトースターみたいな)サンプリングの音とストリングスで朝を表現したこの楽曲は面白い。朝に聴くと、また一段と良い。日本のPOPSは色んな楽曲を取り入れた上でPOPSとなっているところがすごい。
6.海辺でミニジャンベ
海辺に行きミニジャンベを叩く。PJ-35に5分ほど録音した。その場で聴いたが、鳥の声と波と風の音が入っている。
7.ビョーク『Greatest Hits』→PJ-35に録音
中古で買ったCD。
1曲目は持っているCD『ホモジェニック』からの曲で聴き慣れている。
2曲目「ハイパーバラッド』が美しい。確かYouTubeで見た映像も極彩色で良かったばずだ。音が色の洪水となるような感覚。これがアルバム2作目の楽曲なんだから恐れ入る。
6曲目「アーミー・オブ・ミー」
ズカズカデレデレ、ズカズカデレデレ。印象的なシンセのベース音。これも2枚目のアルバム『ポスト』から。
7曲目は「ペイガン・ポエトリー」アルバム『ヴェスパタイン』から。ちょっとベースとウワモノの使い方がきゃりーぱみゆぱみゅっぽいなぁ。→「ゆめのはじまりんりん」に似てるっちゃあ似てる。『ヴェスパタイン』は2001年のアルバムだから、こっちが先なんだけど。琴の音が良い。
8.ヴァイオリン
家族と交代でヴァイオリンを弾く。家族はネットで調べて見る間に基本を覚えていく。僕は座った状態で二胡のようにヴァイオリンを太腿に押し当てて弾く。
9.TM NETWORK『CAROL』→PJ-35に録音。
高校の時に友人に借りたことがあった。
どうしても忘れられずに中古で買う。
高校の時は木根尚人(TM NETWORKのメンバー、ギター担当)が書いた小説版『CAROL』も読んだものだった。キャロルという少女を主人公にしたコンセプトアルバム『CAROL』は僕にとって衝撃だった。宇都宮(TM NETWORKのボーカル)の歌の真似もかなりした。
6曲目「BEYOND THE TIME」は映画『ニューガンダム』に使われた。サックスが良い。
7曲目「SEVEN DAYS WAR」は映画『ぼくらの七日間戦争』で使われた曲。小室哲哉がサントラを作っていてそのCDも家族にもらった。
13曲目「STILL LOVE HER」はTVアニメ『シティ・ハンター』のED(エンディング)で使われた。ハーモニカが使われている。
こうして聴いてみると、思い出に満ちたアルバムだなぁ。そして色んな楽器を使っていることに気づく。高校生の頃と比べて楽器を聞き分けられるようになったんだなぁ。
10.『ALOHA HEAVEN』→PJ-35に録音。
ハワイアンのCD。中古で買った。
ハワイアンって良いもんだなぁ。ギターが素晴らしい。TM NETWORKの打ち込み中心の楽曲も良かったけど、生音の世界も良いもんだ。
ハワイアンに興味が湧いたのは『芸術に恋して』という高嶋ちさ子(ヴァイオリニスト)の番組で小錦が出てきてスラッキーギターの解説をしてる時からだ。それから何年も経ってようやくハワイアンのCDを聴いているという。このズレが僕の人生だろうね。ズレがあるから最初は独学でなんでも取り組んで、そこからようやく基本に入るんだろうねぇ。(笑)→たぶんあまり基本から入りすぎると挫折するのを分かってるんだろうね。
スラッキーギター(丁寧に言うとスラックキーギター)は「緩めた(弦の)調子のギター」みたいな意味らしくってハワイでは独自のチューニングをするというものだ。この考えは好きだ。ギターは、こう弾け、みたいな王道も確かにあるだろうけど自分に合ったチューニングを探して弾くのも良いよね。今はネットで調べればスラッキーギターのチューニングは出て来る。タロパッチとかGワヒネとか。ギターが伝わったけれどギターのチューニングの仕方まではあまり正確に伝わらなかったハワイ。面白い土地ですねぇ。
僕も、また、チューニングを色々試してみようかなぁ。村治奏一さんのクラシックギターソロのコンサートに行ってから「ギターは難しい」というイメージばかりが固まってしまっているが、僕は趣味で気楽にやれば良いんだよねぇ。単音でもたどたどしくても良いから、気持ち良く弾こうと思う。
朝から降ったり止んだりのパラパラの雨だけど、ザアアっと激しく降る雨にもハワイアンは似合うかも知れない。
11.シタールっぽいギター
エレアコギターを生で弾く。相対音のソドソドドドにチューニング。絶対音だとCFCFFFが近い。シタールのように弾く。YouTubeで見たWAVEDRUMminiの音色で言うエスニックギター。無理にギターを弾くって思わなくても、こういうので良いんじゃね?(笑)
12.iPhoneアプリのボンゴ
アプリのボンゴで楽しむ。ほんの少しの間だったけど。ミニジャンベを買ったから分かるけど、アプリって良く出来てるねぇ。ちょっと叩く位置で音を変えたり。飽きない仕組みを作ってるというか。打楽器アプリって微妙な音色変化が大事だねぇ。
13.ブレッカー・ブラザーズ『ヘヴィ・メタル・ビ・バップ』→PJ-35に録音
中古で買ったCD。
ブレッカー兄弟を知ったのは、EWIを使う家族からの情報だ。ブレッカー兄弟のマイケル・ブレッカーがEWIを使っているというので名前は知っていた。サックス奏者がウィンドシンセサイザーのEWIを使うのは自然な流れだったのだろう。
このアルバムではサックスを吹きまくってる。エフェクターをかまして。エレクトリック・マイルスよりも少しフュージョン寄りの音楽だ。2曲目なんかはマイルスの「ジャック・ジョンソン」にも似ているのだが。