TV日記2016.8.28.
徳村慎
*TVを観ることもインプットだと思う。そこでTV日記を書いてみようと思う。何年か前にはTVを観ない時期もあったが、随分観るようになった。
*TV日記という名前だがラジオやネット情報も書いていきたい。
1.映画『ゴーストバスターズ』
最近、『ゴーストバスターズ2』も観たので関連付けて面白かった。門の神(女)と鍵の神(男)。フロイト的だ。神社だと狛犬(こまいぬ)の阿吽(あうん)は、はじまりと終わりを意味してつまり入口と出口であり門の神なのだ。女が世界を開くこともあるかも知れない。しかし、扉であるなら、女はきっかけに過ぎないとも言える。ピグマリオンは女を作って恋をした。その女も門の神かも知れない。
2.UFOやUMAの番組(再放送)
河童(カッパ)を求めて洞窟に入り、台湾にまで出かける。日本の河童の手のミイラなんかはすごくリアルだった。恐らく何かの動物の手なのだろうけれど、それをカッパと結びつける日本人の発想力というか。江戸時代にはそういったUMAのミイラ制作をしていたらしいから、各地に残っていることだろう。ただ、UMAという謎の生物(ハッキリ言えば魂)が身近にいると感じることは良いと思う。
UFOを呼び出すのに瞑想や音叉での交信をする。その人間の姿はユーモラスでもある。しかし、人間だけが食物連鎖とか文明の頂点だと考えない点では宇宙人の存在を信じるのは有意義な気がする。
謎は謎のままが美しいとも思う。幽霊なんかも見えるような見えないような、感じるような感じないような、が美しい。
3.土曜。映画『Shall we ダンス?』
ダンスが素敵な物語となる。「ただのスケベオヤジに思われますから」「あんたのダンス気持ち悪いのよ」とかのセリフは面白い。スケベ心ではじめたダンスに熱中していくという物語が面白い。そして次第に熱中していく指導者の方も。『正法眼蔵入門』に悟りは伝えることも含むと書いてあった。つまり指導者こそが悟りに近いのだろう。そして僕たちは常に誰かを指導しているのだ。本人が指導していると気づいていないことも多いが。
4.日曜美術館
南蛮貿易の時代にヨーロッパに渡りローマ法王に会った日本人がいた。その肖像画も残っている。その航海は、日本を南下してインド洋も南下、アフリカをぐるりと回ってヨーロッパへ。仲間が死んだり自分も死に目にあったりしながらの、すごい旅だと思う。
5.日曜。ピラミッドダービー
このクイズ番組は面白い。いや、厳密にはクイズ番組ではなく、賭けの番組か。本物の歌手を当てたり、一番高級な食材を当てたり、と予想するのが楽しくてたまらない。油絵は3つが小学生の絵で一つだけ本物の有名な画家の絵だ。しかし、画材に詳しければ油絵と水彩の違いで見分けられる。
一番楽しい予想は、走ったり、ボーリングしたり、カラオケしたり、クイズをしたりするまぜこぜの競技で誰が一番早いかを選ぶもの。今回も高学歴の人がクイズで一番に抜けたので早かった。このサバイバルレースで思ったこと。いつの間にか少女じゃなくなった、さくらまやって可愛いな。童顔でちょっと巨乳♡
6.日曜。映画『X-men:ファースト・ジェネレーション』
「君はそのままで美しい」ミュータント(突然変異者)たちは人と違っていることに自信が持てない。他人に本当の自分を隠して生きている。僕は自分のこと嫌いか?……と訊かれれば、どう答えるだろうか?……誰かと比較しない限りは好きだと答えるのだろうか?……例え青い肌をしていても、そのままで美しいのかも知れない。逆に性格に難のある人間として自覚していれば、そのままで美しいなんてあり得ないと思うかも知れない。
しかし、自然の美しさを知れば人工の美など取るに足りない。では人工の生む美で自然さがあるのは何か?……それは自然の美とは違うアプローチの美であることに気づくべきだろう。複雑系でいえば、全くの自然が分散した状態も、自然が密集した状態も複雑ではなくなる。美は複雑さ、とも言える。
映画自体は非常にリアルなCGで超能力が映像化されている。その点は小説を書く時にも必要な想像力かも知れないとも思った。映画は2時間の制約の中で全ての説明を映像に置き換える。しかし、映像と説明とが共存する(SFファンタジーを生む)のは小説なのだと思う。
7.月曜。東京の台風
東京の台風のニュース映像を見るともなしに見ている。台風が通常であるかのように感じる映像。夏風邪で体調が不安定な感じだが、映像を見ても不安に感じないのはTVの向こう側が別世界と認識しているせいだろう。雨の中でも東京駅のレンガが美しい。
8.月曜。危険生物
外来生物。ツシマスズメバチ、ヒアリ、アライグマ。イリエワニは琉球に流れて来た記録があるらしい。多摩川のアリゲーターガー。最後に捕獲出来たサイズが小さかったが……。(笑)
実は『釣りキチ三平』にもアリゲーターガーが出て来るんだよね。今は本当に日本にアリゲーターガーが居る時代なんだな、と思った。多摩ゾン川恐るべし。
9.火曜。ラジオ。T容疑者。
夏風邪でボーッとしていると、ラジオ(FM三重)で何度も報道されている。女性に乱暴をしたらしい2世タレント。顔も良いし、タレントとして知名度もある程度ある人が、何故、そんなことをするのか?……というのが正直な感想だ。冤罪じゃないのか?……とまで考えてしまう。しかし、ネットで確認すると調べに対し「女性を見て欲求が抑えきれなかった。企ててはいない」と本人が言っているらしい。彼の母親の芸能活動に迷惑がかからなければ良いな、と僕は思う。それに彼は面白いタレントだったので残念だ。
う〜ん。確かにね。男性であれば初対面の女性を意のままに操る欲望というか夢物語を見ることはあると思う。けれどもアダルトサイトとかの世界で演じられているものとして楽しむのと、実際に行動してしまうのでは大きく違う。昔見たTV番組では女性に乱暴する男性はエッチをしたいんじゃなくて支配欲求が強いらしい。僕が思うに……被支配者が支配欲求を高めるんだと思う。仕事や趣味で支配されてない人は支配欲求なんて無いと思う。自己肯定感が乏しい人にサディスティックな感情が起こるんだと思う。
『スタンフォードの自分を変える教室』という本ではマシュマロテストというのが紹介されている。今すぐなら少ない量のマシュマロ、一定時間我慢すれば多いマシュマロが手に入るというテストだ。マシュマロがチョコレートに変わったりするが、子供だけでなく大人も試される心理実験だ。彼(T容疑者)はより良い未来のためを思うことなく今の性欲を我慢出来なかったのだ。別のことで我慢し続けるとあってはならない一夜の情事を我慢出来なくなることも本には書かれている。
10.水曜。メガ地震の予言。
ネット上で予言は幾つも存在していてざっと見てみると外れている予言が多いことに気づく。予言というのは外れるものは人々の記憶から消えてしまうものだ。しかし、ネット社会では記録として残ってしまう。だからいろんな予言を集めた場合精度が低いのが露呈するのだろう。
8月20日〜9月4日にメガ地震が起こるという予言を読んだ。当たるか外れるか?……予言とは何なんだろうね?……誰かが得するから予言するのかな?
まあ、こう書いている僕もタロットカードが好きだったりする。こう、当たる方に持っていくんだよね、意識を。1日が1枚のカードに表現されている場合、1日に起こったいろんな出来事と1枚のカードのいろんな意味とが合致しやすく考えられているのがタロットかも知れない。
それでもタロットにはすごいと思わせる部分もある。自分の心を表現しているからカードで読み解く自分の脳内の未来予測がすごいってことになるんだろう。眠る間に見る夢も、未来を予言する要素があったりするのと同じだ。だからタロットという道具を通した未来予測を楽しむのなら面白いと感じる。
……とこんなことを書いてネットを何気なく見ているとイタリアで(2016年)8月24日未明にM6.2の地震が実際に起きてたらしい。ゔ〜ん。皆さん、どう思います?
11.木曜。ネット「欲しい物がない」で検索。
人生で手に入れたい物って何だろう?……と考える。妻も子供も居ない(恋人も友人も居ないが。汗)自分が家とかを手に入れたいとも思えない。車も当たり前のもので良いし。絶対に乗りたいスポーツカーとかがある人を羨ましく思う。一生の内で手に入れたい目標があるってことだし。僕にはそこまで思うほどの手に入れたい物って無いな、と気づいた。長期的な目標に物って入っていないんだよね。
それより読み返したい本が読めるか、その時間があるのか、に興味がある。手に入れた物をどう使うかに興味がある。楽器もそうだ。揃えてしまえば、後は使い方だ。
あとは無料のコンテンツが溢れているのも原因かも。iPhoneを手に入れてから無料の楽器やゲームのアプリを良く使っている。考えてみればラジオやTVも無料だ。YouTubeも無料。自分の中で欲しいと思うものが既に無料で存在している状況。
ネットでは「どうせ高級な物は似合わない」とか「どうせ手に入らない」と思う人が物欲がなくなるのだと書いてあった。
今、気になっているのは任天堂NXが、どんなものになるのかが気になると言えば気になる。これは今、物欲を駆り立てるものだ。ゲームは基本的にしないから作曲ソフトとかが出るのかに興味がある。ヤフオクで楽器を調べるが部屋の狭さがなぁ、とか思うと買えないのもある。(笑)
12.金曜。ネット。Facebookと鬱。
家族からFacebookで鬱になる人が多いらしい、と聞いた。ネットで調べると確かにそんな記事がある。知人の幸福をうらやむ心から鬱になるという。FacebookだけじゃなくSNS全般そうらしいのだが。まあ、確かにFacebookなどのSNSと鬱は関係あるな、と思う。成功体験だけを話す世界だから、自分は失敗続きだ、と余計に感じてしまうものらしい。僕もFacebookを離れて良かったと思う。Amebaも、上手いドローイングを載せようとすると鬱になったかも知れない。やはり下手でも良いや、という程度のアウトサイダー・アートに近いドローイングの方が精神的に楽なんだと思う。
13.金曜。映画『オブリビオン』
トム・クルーズのSF映画だ。
この映画を観終わって、どうにも混乱している。自分のクローンが居たらそれは自分なのだろうか?……自分だとも言えるし、違うとも言える。クローンを作った機械は神なのか?
荒廃した地球を築いたのは機械だったのか?……人類の生き残りがエイリアンと呼ばれていたのか?
この映画はIS(イスラム国)や北朝鮮のような存在が間違った情報を流しているような感じと似ているように思う。あるいは日本やアメリカも相対的に見れば同じかも知れない。国民は平和に暮らしたいだけなのだ。戦争なんてしたくない。それなのに戦争をする存在が居る。
月を破壊することで引力のバランスなんかが悪くなって地球が壊滅するというのは凄いアイデアだ。クローンは戦争の道具に過ぎない。人類を絶滅させることで機械が得られるのは何だろうか?……機械自体も人類の作り上げた物なのか?……土星の衛星に人類が住むという計画は嘘だったのか?……僕はこの映画を観て混乱しまくっている。
しかし、機械は地球環境を結果的に守ったのかも知れない。生態系の破壊の一番の原因が人類だとすると機械が人類を死に至らしめるのは正しいことになるのだ。それでも地球の水分を奪う機械の思惑には人類絶滅計画みたいな部分を匂わせる。機械は結局、別の惑星に生態系を移植したかったのか?……それとも機械自体が水分を何らかの形で利用するために奪っていたのか?
機械を破壊した人間たちが湖で暮らす。閉じた生態系の中でわずかな人間たちが暮らすのだろう。そこから人類が新たな文明を築けるほどに子孫を増やすことは可能なのだろうか?……増えることは悪いことなのかも。僕の感想としては悪とは何かが定まらない映画であった気がする。だからこそ良い映画と言えるんじゃないか。不思議で混乱したが実に面白い映画だった。とはいえ、最後の平和は希望だ。
14.土曜。『ネプ&ローラ爆笑まとめ!』
『世界のいたずらドッキリ』
漫才を少し観た後にドッキリに番組を変える。
ウィンクするモナ・リザ。
トイレの鏡に自分だけが映らないドッキリ。実はトイレの鏡はガラスで双子が同じ動きをしている。
電車に乗っているとゾンビが襲い掛かる。
家政婦に雇われて時間になると子供に薬を飲ませるように言われて飲ませようとすると恐ろしい顔をして襲い掛かる。そして宙に浮く。
……など1時間ほど観た。やはり夏風邪の影響で長時間はTVを観れない。
15.土曜。ネット「夏風邪」で検索。
夏風邪は、やはり体力を消耗していて治りにくいのだという。こんなものまで検索してしまうほどに心理的にも弱っているのか。
16.日曜美術館「あいちトリエンナーレ2016」
アートは幼児期の何かをくすぐるもの。
アートとはなんでもないもの。
そう映画監督が語る。
建物に溶け込む美術や、逆に空間の中に建築途中のような物を置いてあったり、押し花のように作られた大きな植物を飾ってあったり、でも映画監督が途中で立ち寄った豊川稲荷が良かった。狐の石像が密集しているのはアートだ。