詩『彼女と君』
美味しくいただきました。なんて
キスのあとで言ったから
彼女が顔を赤らめて
怒って涙目だったから
可愛くてギュッと抱き寄せて
ふわふわの服にうずもれた
眼が覚めると夜だったから
君がヒューマノイドだと
気づいて悲しくなったから
乳房に顔を押しつけて
声を殺して泣いていた
ラジオでだみ声の女性が歌う
真実は私と知ってたの
雨さえ家をつつむなら
誰からも見えなくなるでしょう
彼女から遠ざけてくれるでしょう
僕は眠りのなかで死ぬ
光のとける気持ち良さ
夢で彼女を愛しても
君は嫉妬さえしない
夢で彼女と会うたびに
僕は孤独で君と寝る
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