機械を片手で直すのは5時間掛かった。
「オ前ハ良クヤッタ。酒ヲ飲ンデ眠レ。大好キナ爺サマガ良クナッタカラナ」
獣人の娘は、可愛く笑ってヤシの実の殻に酒を満たして渡してくれた。オレは翌日の昼まで眠り込んだ。
昼食は美味い果実だった。黄色くて丸くて甘くて酸っぱくて。ミカンというのだそうだ。今では、ほとんど絶滅危惧種の果実ではなかったか?獣人の娘は名乗った。
「俺ハ、ヌーパだ。狩リヲ任サレテル」
「オレはイチタ。よろしくな。以前はロボットメーカーに勤めていたが、訳あって刑務所に入ってたんだ」
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