『脱獄の果て、森の奥』9ボムは余程、腹が立っていたのか、看守のズボンのチャックを開けて中のモノを取り出すと切り取った。「オラァ。こいつが無けりゃ、もう楽しめねぇだろがッ!馬ァー鹿!」ボムは眼に涙を溜めて言い放つ。「行くぞ、ボム」オレは看守の目玉で扉を解錠した。瞳は人によって異なるらしい。鍵の変わりとして、このジャンクランク刑務所ではカメラに撮影させるようになっている。オレたちは血だらけの手で階段の手すりを掴んだ。ブオオオオオ。60cmの飛行機が集まってくる音がする。逃げるが勝ちよォ。iPhoneから送信