腰が痛いと言っていたのは、ジムの会長さんだった。いつの間にか、昼飯まだだろ、とか夕食食えや、とか、寝るトコあんのか?泊まれや、と言う言葉に甘えてジムに住むようになった。
トレーナーのジンさんがゼエゼエ言ってジムのスターである、ウッドさんの技にかけられている。
「もうギブ。もうギブ。もう俺も年なんすから、会長なんとか言ってやって下さいよォ」
「ああ?何、弱音吐いてんだよ?そんなんじゃ、トレーニングになんねぇよ。今、ウチは茶番でも八百長でもないプロレスを売りにしてんだよ。ハードになんのは当たり前だろッ」
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