『お茶と雨』7お茶っ葉が口の中に入る。ブラックホールは、とうとう惑星まで飲み込んだ。この宇宙は、どこかで作られて、どこかへ消えていく。僕が女の子であることにどこかの神さまに感謝しようかな。昼休みは終わった。次は図書室で過ごそうかな。僕は雨の中、誰にも見られることなく、歩いていく。てくてく。てくてく。僕もいつかお茶っ葉の惑星のように消え去る時が来る。その無常を僕なりに感じたいから生きているのだ。(了)iPhoneから送信