『ゲミアスの義手』2

キャシーの両腕は生まれた時から無かった。足で絵を描き、足でギターを弾いて育った。親日家であるキャシーのパパに日本語も教えてもらった。彼女が12歳の誕生日だった。ロボットの両腕がプレゼントされた。頭を一周するバンダナには脳波を調べる極薄の装置が仕込んであって両腕は脳波を読み取って自由に動いた。ロボットの義手の開発者のクボタ・エドは12歳のキャシーを一目見た時から恋に落ちた。