『ネコロビ』165 | まことアート・夢日記

まことアート・夢日記

まことアート・夢日記、こと徳村慎/とくまこのブログ日記。
夢日記、メタ認知、俳句モドキ、詩、小説、音楽日記、ドローイング、デジタルペイント、コラージュ、写真など。2012.1.6.にブログをはじめる。統合失調症はもう20年ぐらい通院している。

「起きたか。もう少し今日は進んどかんとな」
とぶら下がりが言います。また獣道を進みます。ぶら下がりは枝から枝へ飛び移ります。その下を少年ネコロビが歩き、少年の前に出たり後ろに出たりして飛び回っているのが、妖精の美咲さんです。ぶら下がりがまた喋ります。
「雪男のゴンは、こっちへ進んだに違いない。こっちや、こっち」
少年ネコロビが一歩踏み出した途端、枯れ葉や枯れ枝がバキバキと折れる音がして、下にある穴へ落ちていきました。