『ネコロビ』162お昼になりました。太陽が森に差し込み、獣道のそこここに、こもれ日を作っています。「ネコロビくん。美咲さん。お昼にしましょうか。オレ、鹿肉持っとるでな」串に刺して、火であぶります。「ぶら下がりさん。美味しいですね。鹿の肉って」「本当ね」「まあな。鹿肉は刺し身でも美味いんやけどな」「へえ」「背ロースの部分が一番なんや」