『ネコロビ』160ぶら下がりは言います。「雪男のゴンは怪しい所なかったか?」「うん。そういえば、本屋に寄ったり楽器を買ってくれたりして遠回りしとったような…」「そうやろ。そうやろ。あのゴンはそんな所がある。自分の好きなように、みぃなちゃんをしたかったもんで、早(は)よネコロビくんと別れたかったんやな」「あらゴンちゃんは、そんなんじゃないわよ」「恋は盲目やでな」「違うわよ。ゴンちゃんは、そんなんじゃないわよ」「いーや。ゴンはそういう奴や。もう一回出会ったら、20万ドングリつき返したる」