子猫来て、迎える夏の早い朝。
子猫来て、冒険はじまる、室内で。
子猫来て、枕の山を、乗り越える。
子猫来て、鳴く声小さく、可愛いな。
この子猫、ようやく疲れ、眠るのか。
子猫、目を、離した隙に、見え隠れ。
『異邦人』めくって読めば、不条理か。
この子猫、おもちゃのネズミと、戦った。
ひぐらしを、聞き帰る石の仕事あと。
早朝に、今日も子猫に、起こされる。
二度寝して、起きれば、しとしと、夏の雨。
ひまわりを、見る助手席と、朝、曇り。
風涼み、茶を煎る香り、漂(ただよ)って。
石と共に、爪を削って、冷える夏。
石、アルミ。なかなか接着せず疲れ。