『ネコロビ』146「眠くないよ。何(なん)で?」「ここは夢の中ズラ。だから舞台が映画に変わったりするんだ」「じゃあ現実で起きるんだね」2人は映画館を出ました。ショッピングモールの中でした。楽器屋の前を通ります。するとドッグタグを首からぶら下げた長身の男がベースを試奏しています。「なァ。ドベ。そのベース、やっぱええか?」「なかなかやね。金があったら欲しいけどにゃあ」