『テクノ×ギター女子』16 | まことアート・夢日記

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まことアート・夢日記、こと徳村慎/とくまこのブログ日記。
夢日記、メタ認知、俳句モドキ、詩、小説、音楽日記、ドローイング、デジタルペイント、コラージュ、写真など。2012.1.6.にブログをはじめる。統合失調症はもう20年ぐらい通院している。

また昼休みに体育館裏で、桜と奈々が会っている。


「泉ちゃんも頑張りやるんやけどねー。やっぱ経験値が奈々とは違ってさ。まだリズムが甘いんよね。やっぱ奈々のドラムはすごいよ」


「じゃあ、アサミー・メイデンに戻ってきてくれる?」


「色々考えたんやけど、泉ちゃんを何(なん)とか奈々みたいなドラマーというか、リズムが出来る子に育てたいんよね」


「私ら中1からずっと音楽やりやるやんか。泉ちゃんも、ずっと続ける気があるんかな?だってカオシレーターって楽器はギターやドラムに比べて完成されてないと思うわ」


「うーん。確かに。でも歴史の無い楽器だからこそ出来る事もあるかもね」


「でも、きっと飽きるで」

「そうかなァ?泉ちゃんは、泉ちゃんなりに面白い音楽を作れとると思うけどなァ」


「私のドラムみたいに?」

「そりゃ、奈々のドラムとは別物やよ。でも、あの楽器は一応、シンセサイザーやからね。なんちゃってブルースとかはデジタルっぽさが良かったけど」


「どうせ桜ちゃんの事やから、カチカチの3連で、揺れないリズムにしたんやろ?」


「へへ…。バレたか。今は、リズムをカッチリ正確に刻める練習をせなアカンと思ってさ」


「それが、デジタルっぽくてテクノっぽい訳やね」


「うん。ところで、ドラムを上手く教える方法ってない?」


「じゃあ…しゃあないなァ。私のドラムのノート貸したろか?」


「助かる、助かる。やっぱ奈々やねー」