バレンタイン企画『MAYO!』 | 更新情報&雑記

更新情報&雑記

ネタバレ&ホモ・シモネタまみれ。シャレの通じない方の閲覧ご遠慮ください。
記事内容に関係のないコメントは承認しない場合があります。併せてご了承ください。

え、バレンタインデーですか、そうですか。やっぱり何かしなくちゃいけませんかね……というわけで、バレンタインネタのSS書いてます。仕上がってませんが。とりあえず、出だしだけでも、どぞ。


【MAYO!(仮題)】


「まぁ、主成分は卵と油ですから、理論的にはできなくはないですけど……酢の風味は多分、チョコレートで誤魔化せるでしょうし」などと言いながらも、呆れ返っているのは(どういう理由でか知らないが)密かに菓子作りが上手いらしい尾形である。

監察方の古参にして、最も器用な吉村は「練り込んで焼き上がったら、あの匂いが湯気と一緒にグァッと上がってきて、気持ち悪くなりそうだな。クリーム代わりに、スポンジの上に塗ったらどうだ?」と冷静に分析してみせた。

「チョコレートケーキにこだわらないで、ちくわにニュルニュル入れるとかじゃダメなんですか?」と、ケロリと言い切るのは、篠原亡き後、山崎の恋のライバルとして急成長中の芦屋だ。

「なに、その酒のアテみたいなチンケな創作料理! やっぱり、せっかくのバレンタインなんだからさ、豪華なの作りたいじゃん」

山崎は深々とため息を吐くと、目の前にでーんと鎮座ましましている業務用巨大ボトルの赤いキャップに恨めしげな視線を流した。

「じゃあ、豪華なちくわにニュルニュルと」

「芦屋、それどんなちくわ? でも確かにケーキにこだわる必要ないよね。お好み焼き土台にしてマヨネーズでLOVEとか書こうかな」

「あ、お昼ご飯にそれやってみたんですけど、マヨが足りないって上からもりもり足されて、メッセージに気付いて貰う前に、消されちゃいました」

「なっ……芦屋ぁ、きさまぁああああ! なんでオマエが副長とメシ食ってんだぁあああああ!」

カッとした山崎は、芦屋の衿首を掴もうと飛びかかり、その勢いで火鉢を蹴り飛ばしてしまった。ブァッと灰が舞い上がり、たちまち「やかましいぞ、監察方」と、他の部署からツッコみが入る。炭火で大部屋の畳を焦がしたことに関しては、もれなく土方の鉄拳制裁をもらうハメになることだろう。




そもそもは昨夜、山崎の愛する土方が「チョコレートみてぇな甘ったるいもん食えるか、男は黙ってマヨネーズだ」などと、ドきっぱりと宣言したことに端を発する。

「そんな。去年は受け取ってくれたじゃないですか、手作りのトリュフ」

「そんな昔のことは忘れた」

もっとも去年までは、ミツバが『特製激辛唐辛子チョコ』なんぞを作って、送りつけていたせいもあって、いくらチョコレートが苦手でも全面禁止とは言えなかったのだろう。
集まったチョコの山をいくら探しても、もうそれを見付けることはできない。激辛チョコが食べたいのではなく「無い」ということに気付くのが寂しいのかもしれない……そう思うと多少は同情の余地が無くもないが、だからってなんでマヨ入り限定なんだ。

「マヨが入ってなかったら、一切受け取らねぇかんな」





(続きはサイト……の予定)