はぁ、災難だった・・あたしらネズミって、濡れるのが大嫌いなのよ。バカ飼い主、ねぇ、わかってる? なぁによ、そんな顔しても怖くないもんねぇ、だ。
ぷるぷると体を振って、水を跳ね飛ばす。全身についた卵やパン粉の匂いが、まだとれない。
「父さん、このフライ鍋、なにか揚げるつもりだったの?危ないからガスの火、止めておくね」
「アン? ああ、それ、香蘭の丸揚げをツクローと思っテ」
「はぁ? 香蘭を? お腹壊すよ」
ノルベルトも、動物虐待だとか可愛そうという台詞が出てこないあたり、張回の息子らしいと言えば張回の息子らしい。でも、本気でそんなことを言っていない証拠には、震えているあたしを拾い上げて、タオルでくるんでくれた。
「ダッテ、こいつ、妻の指輪を売り払いやがっテサァ・・頭にキタから、喰ってヤローっテ」
「大切なもんだって、思ってもらってなかったんじゃね? 浮気ばっかりしてるから」
「ンなわきゃあるカ。よーやク仲直りしテ、旅行に行くことにもシタんダゼ?」
「じゃあ、妬いてるのかな。香蘭もオンナノコだから」
わしわしわし。
タオルの中で揉まれて水ッけがとれたけど、今度は毛がくちゃくちゃ。ぶう。
「旅行って・・その間、子どもの面倒、誰がみるの?」
「そんなもン、決まってルだろーガ、出戻り息子。香蘭もジャマだから置いていくんデ、ヨロシクな」
【プレイヤー註】妻が身篭り、ようやく仲直り。「ごほうび頂戴v」と甘えられたので、奮発して旅行に行くことにしました。
懐妊祝いに1回と、出産してからもう1回・・実際には、旅行は妊娠のチャンスイベントらしいので、妊娠中に行っても意味がないらしいのですが(ぶっちゃけ1000センズの浪費?)、無駄と知りつつ敢えてやりました。まぁ、これぞ男気。妻への愛ってやつです。
『お金で愛は買えない』と偉そうにのたまう人もいますが、買えるものはカードローン使ってでも買えと、某CMは説いています。そう、お金で買える愛だってあるんです!(なぜか力説)
さてさて。2回目は、子どもをノルにお任せ(・・したことにして)、奥様を女王様待遇で至れり尽くせりのいちゃいちゃ旅行・・で、見事連続で孕ませました(はっはっはっ)。
【追記】妙に張り切って妻を孕ませたのは、あの伏線だったのだろうか・・男は危機を感じると、子孫を残そうとする本能があるそうですが(遠い目)・・嗚呼、いい思い出を作ったじゃないか、張回(肩ぽむ)。