『ローラーガールズ・ダイアリー』 自分のやりたいことを見つけられない人にお勧めの映画
最近、アメリカの大作映画におもしろいのがほとんどないが、ミニシアターでひっそりと上映されている作品には、見るべき作品はある。『マイレージ、マイライフ』も素晴らしかったが、この『ローラーガールズ・ダイアリー』もかなりよかった。
ドリュー・バリモアの初監督作品。『JUNO/ジュノ』のエレン・ペイジが主演している。
テキサスの田舎町で退屈な日々を送る女子高生ブリス。美人コンテストで優勝することだけが幸せな将来を送れると信じて疑わない母親の下で、コンテスト優勝を目指す日々を過ごしていた。しかし、それは彼女にとって本当にやりたいことではなかった。
ある日、たまたまもらったローラーゲームのチラシ。友人と観戦したローラーゲームに心を奪われ、誘われるがままに受けた入団試験に合格してしまい、チームの一員に加わるものの、母親がそれを許すばすもなく、親には内緒にローラーゲームを続けるが・・・。
この作品のテーマは、「自分のやりたいことを見つける」ということ。
田舎町の普通の女子高生のブリスにとって、夢といえば、「この田舎町から出たい」ということくらい。自分のやりたいことも見つけられず、「母親の夢」を「自分の夢」として受け入れようとするが、それが彼女の本意でないことは、彼女自信も感じている。
プリスは偶然にローラーゲームと出会う。「自分がほんとうにやりたい」ものと出会えた。その瞬間の描写は感動的だ。「自分の好きなもの」を見つけて、彼女は初めて「自分らしさ」とか、「どう生きるか」ということを真剣に考えはじめる。そして、母親と自分の関係性についても・・・。ただの高校生から、大人への成長をはじめるのだ。
この映画のもう一つのテーマは、「親がやらせたい」ことと「子供がやりたい」ことのキャップである。
これ言うと耳の痛い方もいるかもしれないが、
「子供のため」と思って、子供にたくさんの習い事をさせるが、
それが本当に子供のためになっているのか・・・という問題。
本当に子供は喜んで取り組んでいるのか?
本当に子供のためになっているのか?
それって、親の自己満足やエゴではないのか?
今まで親に全く反抗したことがなかったブリスは、ローラーゲームを続けるために、初めて反抗する。少女の成長と母親の葛藤が、非常に丁寧に、そしてリアルに描かれる。
エレン・ペイジの華奢な身体で、タフなローラーゲームは無理じゃないかと最初思う。案の定、プリスは、転んで、転んで、転びまくる。しかし、プリスは立ち上がる。転ぶたびに立ち上がり、その心は決して折れない。
それは、「好きなことをやっている」から。
好きなことに取り組み、自己表現できているから。
自分らしく生きられるようになったから。
エレン・ペイジの演技うまい。ごく普通の高校生らしさを残しながら、一つ一つの演技に非常に深みがある。
ローラーゲームのシーンも想像以上に迫力があるし、コミカルな描写も結構笑える。ドリュー・バリモア、初監督でこれだけの作品が撮れるとは、たいしたものである。
何か、「本気で打ちこめるものがない」という人に見て欲しい映画。
意外なところに、自分の適性はあるのかもしれない。
樺沢の評価 ★★★★☆
(★★★★★が満点。☆は、★の半分)
オフィシャル・ホームページ
http://roller-girls.gaga.ne.jp/
追伸 ドリュー・バリモアが、ぶち切れた選手役で出演。笑いを誘う。
ドリュー・バリモアの初監督作品。『JUNO/ジュノ』のエレン・ペイジが主演している。
テキサスの田舎町で退屈な日々を送る女子高生ブリス。美人コンテストで優勝することだけが幸せな将来を送れると信じて疑わない母親の下で、コンテスト優勝を目指す日々を過ごしていた。しかし、それは彼女にとって本当にやりたいことではなかった。
ある日、たまたまもらったローラーゲームのチラシ。友人と観戦したローラーゲームに心を奪われ、誘われるがままに受けた入団試験に合格してしまい、チームの一員に加わるものの、母親がそれを許すばすもなく、親には内緒にローラーゲームを続けるが・・・。
この作品のテーマは、「自分のやりたいことを見つける」ということ。
田舎町の普通の女子高生のブリスにとって、夢といえば、「この田舎町から出たい」ということくらい。自分のやりたいことも見つけられず、「母親の夢」を「自分の夢」として受け入れようとするが、それが彼女の本意でないことは、彼女自信も感じている。
プリスは偶然にローラーゲームと出会う。「自分がほんとうにやりたい」ものと出会えた。その瞬間の描写は感動的だ。「自分の好きなもの」を見つけて、彼女は初めて「自分らしさ」とか、「どう生きるか」ということを真剣に考えはじめる。そして、母親と自分の関係性についても・・・。ただの高校生から、大人への成長をはじめるのだ。
この映画のもう一つのテーマは、「親がやらせたい」ことと「子供がやりたい」ことのキャップである。
これ言うと耳の痛い方もいるかもしれないが、
「子供のため」と思って、子供にたくさんの習い事をさせるが、
それが本当に子供のためになっているのか・・・という問題。
本当に子供は喜んで取り組んでいるのか?
本当に子供のためになっているのか?
それって、親の自己満足やエゴではないのか?
今まで親に全く反抗したことがなかったブリスは、ローラーゲームを続けるために、初めて反抗する。少女の成長と母親の葛藤が、非常に丁寧に、そしてリアルに描かれる。
エレン・ペイジの華奢な身体で、タフなローラーゲームは無理じゃないかと最初思う。案の定、プリスは、転んで、転んで、転びまくる。しかし、プリスは立ち上がる。転ぶたびに立ち上がり、その心は決して折れない。
それは、「好きなことをやっている」から。
好きなことに取り組み、自己表現できているから。
自分らしく生きられるようになったから。
エレン・ペイジの演技うまい。ごく普通の高校生らしさを残しながら、一つ一つの演技に非常に深みがある。
ローラーゲームのシーンも想像以上に迫力があるし、コミカルな描写も結構笑える。ドリュー・バリモア、初監督でこれだけの作品が撮れるとは、たいしたものである。
何か、「本気で打ちこめるものがない」という人に見て欲しい映画。
意外なところに、自分の適性はあるのかもしれない。
樺沢の評価 ★★★★☆
(★★★★★が満点。☆は、★の半分)
オフィシャル・ホームページ
http://roller-girls.gaga.ne.jp/
追伸 ドリュー・バリモアが、ぶち切れた選手役で出演。笑いを誘う。