株式市場オーバーナイト概況(2025年10月23日) | kab13の株式投資情報

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【サマリー】
●Worldwide Index (主要指数&コモディティ)
●日本株ADR
●本日の新聞見出し
●本日の相場
●材料銘柄 
●本日の予定
●本日の決算発表予定

Worldwide Index (主要指数&コモディティ)

米国市場動向:前日にNYダウが最高値を更新し、短期的な過熱感が意識される中、米国株は横ばい圏で取引を開始した。通期業績見通し引き上げたインテュイティブサージカル(+13.9%)などヘルスケアセクターが堅調。もっともその後は、ブラジル当局との税務問題で7-9月期の利益が市場予想を下回ったネットフリックス(-10.1%)などコミュニケーションサービスセクターが下落し、米国株は売りに押された。また、10-12月期の売上高見通しが低調だったテキサス・インスツルメンツ(-5.6%)など半導体株も軟調だった。午後に入り、「米政府が米製ソフトウェアを使った製品の中国輸出制限を検討」と伝わると、主要3指数は下げ幅を拡大した。引けにかけて、「米政府が対ロシア制裁強化を本日か明日に発表」と伝わり、原油高が進展する中、エネルギーセクターが上伸し、米国株は下げ幅を縮小する動きに。最終的に、NYダウは4日ぶりに反落、ナスダックは続落して取引を終えた。



<日本株ADR

総じて軟調

 

◇上昇銘柄◇

7013(IHI) Capitalグループが5.2%保有の大量報告。昨日はみずほ証が大幅な目標株価変更(1071→3300円)

6370(栗田工シティ証が「買い」に格上げ、目標株価は6700円に上げ(前回:6200円)

 

◇下落銘柄◇

5706(三井金野村証が新規に「Hold」でカバレッジ開始。目標株価は10500

6028(テクノプロ) Sadif Investmentが「Hold」に格上げも、目標株価は4068円に下げ(前回:4236円)



<本日の新聞見出し>

▼日本証券新聞▼

・海運株 バリュー株として再評価局面に備える 野村証券がレポート

・弁護士ドットコム 3ヶ月前の急伸劇 再現はありや? AIビジネス順調、プライム昇格も?

・帝人、3月以来の戻り高値に どこまで続く?エフィッシモ継続買い

・レアアース 代表技術・材料開発が活性化 第一稀元素、大同特殊鋼など

 

NIKKEI Prime

・ニデック系、中国EVに赤外線カメラ部品 生産量を倍増

AI面接官が嫌う履歴書 偏見排除、ジョブ型には追い風

・カルビー変革期 知財で攻め、AI活用「データ残すため」

 

▼日刊工業新聞▼

・ロンドンに新DC KDDI 27年度めど 6棟目、電力容量22400kW

・三菱電、大阪に共創拠点 顧客重視のデジタル開発

・駐車場1千台 屋根に太陽光設備 住商・四国電

・クボタ社長に花田氏 インド活用 海外攻勢

 

▼化学工業日報▼

・三菱ケミカル 塗って半導体エラー防ぐ 中性子線遮蔽材を開発 26年度パイロット生産

LiB電解液 グローバル供給網整備 三井化学、協業方式で

・建築用粘着テープ マクセル、海外開拓強化 北米 気密部材の認知広める 東南ア 防水部材で作業性改善



<本日の相場>

本日の日本株相場は、軟調な展開を見込む。昨晩の米国株市場は、主要3指数が揃っての下落となった。トランプ米政権が重要ソフトウエアの幅広い分野を対象に、中国への輸出を制限する措置を検討していると伝わり、通商問題を巡る米中対立激化への懸念が強まった。米国株は高値圏にあったことから、モメンタム株を中心に巻き戻しの動きが見られた。米中対立激化への警戒感から本日の日本株は売り優勢でのスタートとなりそうだ。こうした米中対立の激化は、月末頃に実施されるとみられる米中首脳会談を前にした交渉の一環であり、当面はニュースフローに一喜一憂する展開となろう。もっとも、昨日の日本株は日経平均株価が一時700円超下落したものの、前日比ほぼ変わらずで取引を終えた。指数寄与度の大きいソフトバンクG9984)が日経平均株価を押し下げたものの、TOPIXは史上最高値を更新しており、投資家の物色意欲の高さがうかがえる。下値では押し目を拾う動きも見られ、売り一巡後は底堅く推移しよう。

 

〇親子上場の解消に注目

親子上場の解消に注目したい。日本企業では事業ポートフォリオの見直しが進むなかで、グループ再編の動きが高まっており、上場子会社数は緩やかに減少している。こうしたなか、東証は今月7日に、「従属上場会社における少数株主保護の在り方等に関する研究会」を約1年ぶりに開催している。東証では202312月に、グループ経営や少数株主保護に関する開示について、記載のポイントを整理・公表しているほか、今年2月には、親子上場等の在り方に関する投資者の基本的な目線や、投資者の目線と上場会社の取り組みとの間に生じているギャップを取りまとめている。ただ、実際の開示状況では、上場子会社として保有する合理性やメリットについて、企業価値向上や資本効率の観点から説明している事例は限定的となっているほか、少数株主保護の観点から特別委員会でどのような議論が行われたかなどの開示は遅れている。そのため、東証では今年秋ごろに、グループ経営等に関する開示状況のフォローアップを実施するほか、年内にはグループ経営等に関する開示のポイントと事例集を公表する予定となっている。東証によるこうした一連の取り組みを通じて、日本企業のガバナンスや資本効率の改善、親子上場の解消などが進むことで、日本市場全体の再評価に繋がろう。



<材料銘柄>

  • 住友化学 (4005): 今期に約350億円の利益計上-ペトロ・ラービグ株一部売却で
  • T&DHD (8795): 「中立」に格下げ-SMBC日興
  • かんぽ生命 (7181): 「中立」に格下げ、目標株価は4000円-SMBC日興
  • 第一生命HD (8750): 傘下のベネフィット・ワンの白石社長が辞任、社員に対しハラスメント行為
  • スクエニHD (9684): 「売り」格付け再開、目標株価は2300円-シティ
  • セガサミーHD (6460): 「買い」格付け再開、目標株価は4000円-シティ
  • コナミG (9766): 「買い」格付け再開、目標株価は26200円-シティ
  • バンナムHD (7832): 「買い」格付け再開、目標株価は6000円-シティ
  • ネクソン (3659): 「中立」格付け再開、目標株価は3200円-シティ
  • カプコン (9697): 「買い」格付け再開、目標株価は5000円-シティ
  • コエテクHD (3635): 「売り」格付け再開、目標株価は1700円-シティ
  • 横浜FG (7186):傘下の横浜銀、中立金利水準で国債投資に「フルアクセル」-市場部門トップ
  • 栗田工 (6370):「買い」に格上げ、目標株価は6700円-シティ
  • ブリヂストン (5108):中国での商標権侵害と不正競争防止法違反訴訟に勝訴
  • 神戸物産 (3038):9月売上高+6.9
  • THK (6481)R&Iが格付け方向性変更、「ネガティブ」に-従来「安定的」
  • iスペース (9348):次世代小型ローバー開発でトヨタからの支援決定

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