●Worldwide Index (主要指数&コモディティ)
●US時間外
●日本株ADR
●本日の新聞見出し
●本日の相場
●材料銘柄
●本日の予定
●本日の決算発表予定
<Worldwide Index (主要指数&コモディティ)>
米国市場動向:米国株は横ばい圏で取引を開始。消費者物価指数(6月)が市場予想を下回り、利下げ観測が強まったものの株式市場への影響は限定的だった。長期金利の低下が好感され、公益など好配当株が買われたほか、DRホートン(+7.3%)など住宅建設株も高い。その後、景気敏感株が上昇するなか、NYダウは底堅い推移が続いたが、ナスダック指数は下げ幅を広げる動きに。今月堅調に推移していた半導体株や大手ハイテク株が売りに押された。なかでも、「ロボタクシー発表イベントを10月に延期」と報じられたテスラ(-8.4%)の下げが目立つ。午後に入ると、NYダウは主に小高い水準で推移した一方、ナスダック指数は安値圏でもみ合い、最終的に主要3指数は、まちまちの結果で引けた。なお、中小型株で構成するラッセル2000株価指数は昨年11月以来最大の上昇となった。
<US時間外>
◇上昇銘柄◇
LBPH(ジェネリック医薬品): Bairdが目標株価を60ドルに設定
◇下落銘柄◇
ATEC(医療装置): スティフェルはアルファテック・ホールディングスの買いを維持、目標株価を19ドルに引き下げ
<日本株ADR>
昨日から一転、総じて軟調
◇上昇銘柄◇
9983(ファストリ) 通期営業益4,750億円に上方修正
◇下落銘柄◇
3382(7&i) 1Q営業利益593.44億円(-27.6%)
<本日の新聞見出し>
▼NIKKEI Prime▼
・ウクライナから学ぶサイバー防御 日本の急所を探る
・キリン、ブドウ畑のGHGを実測 バイオ炭の効果検証
・JR東日本と新興3社、ロボットで配筋検査DX 労力削減
▼日本証券新聞▼
・ビール4社、上半期の販売好調 最盛期の夏、各社戦略に注目
・外食3社、そろって下落 インフレで減益、優待廃止
・MonotaRo、4月高値更新 6月売上高は好調を維持
▼日刊工業新聞▼
・JMU、新燃料船対応 設備投資3割上乗せ 3年間で450億円
・BIPROGY、見切り業務不要 スーパーの価格表示自動変更
・堺化学、医薬品を増強 原薬中間体 開発製造受託拡大狙う
▼化学工業日報▼
・三井化学 複合材料 世界で120万㌧超 EV軽量化需要取り込み 熱可塑性エラストマーなど生産も
・日本ペイントHD 車関連 次世代技術開発を加速 グローバル体制生かし 動向把握、グループで協業
・住友ベークライト 半導体パッケージ基板材料 ニッチ・付加価値に舵 部品内蔵や低誘電市場
・富士フイルム 医療機器 次期設備投資へ インド候補に新拠点 国内は佐野など増強・DXも
▼日経MJ▼
・韓国発なら秒で買う10代 アイドルがポストするや店へダッシュ 「ファッション参考に」75%
・ネイチャー、熱中症アラート搭載へ エアコン節電、スマートリモコン 多様な機種、利用動向で自動制御
・「再訪したい」日本が断トツ 庶民的な和食店に関心41% 電通、15ヵ国・地域調査
<本日の相場>
本日の日本株相場は弱い展開を想定。米CPIの減速を受けて、為替市場では急激な円高となっている。日本株はここまでの急激なラリーの反動もあって朝方は外需関連を中心に利益確定売りが優勢となろう。しかし、日本株を取り巻く環境は好転しているとみる。米景気、企業業績の動向は注視したいが、為替の安定、業績期待、内需回復などへの期待は今後高まるとみられる。TOPIXの12ヵ月先予想PERは15.3倍程度で、株高となった3月時点の15.5倍よりは低く、割高感は強くない。バリュエーション面での魅力が投資資金を惹きつけるとみられ、調整場面は押し目買いで臨みたい。
〇強い日本を織り込む~金融や小売などに追い風】
米国では年内の利下げ確率の高まりから金利低下が続く一方、日本では為替の安定や、企業の業況感の改善などを受けて7月利上げシナリオが強く意識されており、長期金利の上昇が続く。この構図は当面の間続くとみられ、“強い日本“の織り込みが物色にも反映されよう。特に、内需を軸とした国内経済の活性化は、金融、小売業種などに追い風とみられる。11日の決算で、中国不振を国内&海外でカバーして好調な業績と上方修正を公表したファーストリテイリングは、3ヵ月のベースブレイク達成、チャートテクニカルは良好で、高値更新に向けた見直し相場に期待したい。
〇売られて輝くは一握り、政策株は勝ち組に注目
8日の日経スクランブルは“売られて輝く政策保有株「持ち合い解消=買い」の新常識”と報道したが、相互保有が多い政策株ではネットの保有状況を正しく認識しなければならない。TOPIX500採用で保有時価が被保有時価の2倍以上かつ時価総額の10%以上を満たす銘柄群と、その逆、すなわち被保有額時価が保有額の2倍以上で時価総額の10%以上ある銘柄群のパフォーマンスをみると、年初からは政策株の持ち(持たれ)具合が凄まじいパフォーマンス格差に繋がっている。持ち合い解消は予てからの投資テーマだが、金融庁は有価証券報告書(政策保有株)のレビューを今後厳格化する方針で、改革圧力は一段と増す。政策株は資本効率改善に向けた伸びシロの側面も持つため、ネット保有状況が勝ち組である大成建設、三井住友FGなどに注目したい。
<材料銘柄>
- ファストリ (9983): 通期営業益4750億円に上方修正-中国など苦戦も欧米がカバー
- 7&iHD (3382): 1Q営業利益、市場予想下回る
- 日東電 (6988): 「アウトパフォーム」に格上げ-東海東京
- 京都FG (5844): 「中立」に格下げ-岡三証券
- 楽天銀 (5838): 「買い」に格上げ、目標株価は3550円-岡三証券
- ローツェ (6323): 連 1Q 営利 +85.4% 87.48億円
- ベイカレC (6532): 1Q営業利益94.6億円-前年同期80.1億円
- 不二家(2211):チョコなど18品約5-20%値上げ、9月2日出荷分から
- イオンモル (8905): 1Q営業利益154.7億円-前年同期138.8億円
- イオンFS (8570):1Q営業利益、市場予想上回る
- 久光製薬 (4530): 1Q営業利益41.5億円-前年同期43.6億円
- サンサン (4443): 通期売上高予想、市場予想上回る
- OSG (6136): 連 2Q 営利 +2.9% 97.65億円
- いちご (2337): 1Q営業利益42.2億円-前年同期24.5億円
- コナン商 (7516): 連 1Q 営利 -4.5% 78.27億円
- 大黒天物産 (2791): 連 通期 営利 +108.0% 93.52億円
- タマホーム (1419): 連 通期 営利 -5.1% 125.86億円
- 近鉄百貨店 (8244): 連 1Q 営利 +320.8% 10.10億円
- 大阪機化 (4187): 連 2Q 営利 -4.1% 18.59億円
- 不二越 (6474): 通期営業利益予想を下方修正
- コジマ (7513): 通期 単 業績予想修正
- TKP (3479): 連 1Q 営利 -3.1% 16.92億円
- キャンドゥ (2698): 連 1Q 営利 +22.4% 3.11億円
- トランザク (7818): 連 3Q 営利 +7.8% 39.84億円