株式市場オーバーナイト概況(2024年7月2日) | kab13の株式投資情報

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【サマリー】
●Worldwide Index (主要指数&コモディティ)
●US時間外
●日本株ADR
●本日の新聞見出し
●本日の相場
●材料銘柄 
●本日の予定
●本日の決算発表予定

Worldwide Index (主要指数&コモディティ)

米国市場動向:セクターでは、情報技術が上昇。iPhone16の旺盛な需要が憶測されたApple(AAPL)+2.9%Microsoft (MSFT)+2.2%でセクターを押し上げた。一般消費財・サービスもTesla(TSLA)が証券会社の買い推奨リストに加えられて+6.1%Amazon.com (AMZN)+2.0%とマグニフィセント7銘柄が上昇を主導した。コミュニケーション・サービスもAlphabet(GOOGL)Meta Platforms(META)がともに小幅ながらプラス引けとなってセクターを支えた。一方で、Air Products & Chemicals(APD)-3.5%Mosaic(MOS)-3.3%Eastman Chemical(EMN)-2.9%と化学中心に素材が下落。資本財・サービスも軟調となった。


US時間外

 

◇上昇銘柄◇

RDZN(保険関連): 上場企業として初の会計年度で記録的な収益成長を報告。通年の収益は4,670万ドルで、前年の1,350万ドルから245%増加

ABVE(加工食品): 新規上場初日後の時間外で更に11%の上昇

 

◇下落銘柄◇

GLBE(ソフトウェア): 立会内では8日連続高と最長を記録


日本株ADR

軟調な銘柄が多い

 

◇上昇銘柄◇

6586(マキタゴールドマンが"買い"に格上げ、PT 4,800 ⇒ 5,200

8411(みずほ野村証がPT上げ、3,500 ⇒ 4,200

 

◇下落銘柄◇

2875(東洋水産大和証が"Hold"に格下げ、PT 10,000 ⇒ 10,500

5201(AGC) 岩井コスモがPT下げ、6,360 ⇒ 6,000

 


本日の新聞見出し

NIKKEI Prime

・デンソー、EVでエネルギー管理 電池劣化を抑制

・住友商事、全営業部がGXコンサル 新事業へ潜在需要発掘

・東京ガス、米新興に出資 合成メタン低コストに

 

▼日本証券新聞▼

・海運株 値上がり率トップ 中東情勢 緊張続きコンテナ運賃上昇

・百貨店、インバウンド好調続く 高島屋、J.フロント 通期予想を上方修正

・ダイドーリミ、13年ぶり高値 取締役会活性化でアパレル再生も

 

▼日刊工業新聞▼

・トーヨータイヤ レクサスGXに採用

・アルプスアルパイン 外販向けIC量産 非接触パネル用など提案

・エア・ウォーター マーケのDX推進 ポイ活アプリ運営買収

 

▼化学工業日報▼

・ポリスチレン・上 稼働率7 回復見えず 内需減・海外品じわり 収益性確保へ能力縮小も

・ミルボン キューティクル接着 カーリーヘアは弱く グローバル製品に知見応用 25年以降に発売

・巨大化する半導体 注目のガラス基板㊤ 部材メーカーの将来性評価 米はチップス法初適用 韓台の取り組みも活発



本日の相場

本日の日本株相場はもみ合いを想定する。昨晩の米国株相場は小幅 高となった。6/30の仏国民議会(下院)選挙の初回投票で、極右・国民連合が優勢となったものの、市場が警戒するほどの大勝ではなさそうとの見方が広がり、市場心理が改善したようだ。もっとも、米国では週末に雇用統計が発表されるほか、仏選挙も7日に決戦投票を控える。イベント通過までは様子見ムードが続くとみられ、日本株相場の上値を抑えそうだ。ただし、1日発表の日銀短観(6月調査)では大企業製造業の業況感が改善し、非製造業も高水準を維持する内容だった。とりわけ、人手不足感から企業の長期インフレ期待が上昇した点が印象的。日本のインフレ・ストーリーの持続性を考える上では好材料で、下値を支えよう。

 

2月期企業の1Q決算が業績不安を払拭するか

56月の日本株相場の弱さは、想定以上に保守的だった期初計画が影響しているとみられるが、1日までに1Q3-5月期)決算を発表したTOPIX採用の2月期企業16社をみると、期初計画(経常利益)に対する平均進捗率は27%、特に、高島屋、Jフロントなどの百貨店が好調だった。小売企業の決算発表は今後本格化していくため、日本企業全体の業績不安を払拭する流れを作るか、内容を見極めたい。

 

〇持ち合い解消は縮減への本気度が評価軸になる公算

TOPIX1003月期決算企業81社の23年度有価証券報告書を精査すると、政策株数は中央値で4銘柄の純減、金額では35億円の純減となっており、縮減に向けて大企業が動いたことが確認された。政策保有株はこれまで、見直し余地が大きい、「劣等生」の改革期待が一つの投資テーマとなってきたが、メガバンク、トヨタグループを筆頭に、持ち合い解消の動きは様々な業態に広がりつつある。今後は、縮減を進める「優等生」を評価する流れが強まるだろう。TOPIX1003月期)企業で政策株の縮減数が多いのはメガバンク、損保だが、事業会社では三菱電機、ダイキン、NEC、富士フイルムなどがランクインしており、ガバナンス改革を着実に進める企業としても注目できよう。



材料銘柄

  • エーザイ (4523): 米ブリストルとの抗体薬物複合体提携を終結-単独開発へ
  • カプコン (9697): 台湾の3次元コンピューターグラフィックス制作会社株取得
  • マキタ (6586): 「買い」に格上げ、目標株価は5300円-ゴールドマン・サックス
  • 東洋水産 (2875): 「中立」に格下げ、目標株価は1500円-大和証券
  • 豊田合成 (7282): 「中立」に格下げ-東海東京
  • コクサイE (6525): ケイケイアール・エイチケーイーの株持ち分が42.9%に低下
  • ANA(9202):総合職約100人、CA約170人の中途採用募集開始
  • 堀場製 (6856): 「買い」に格上げ、目標株価は16000円-ジェフリーズ
  • IIJ (3774): 「買い」に新規格付け、目標株価は3000円-シティ
  • ネクステジ (3186):  2Q 営利 -2.6% 77.61億円
  • Jフロント(3086:6月百貨店売上高+20.2
  • 高島屋(8233:6月既存店売上高+17.1
  • あおぞら銀 (8304): シティインデックスイレブンスなどの株持ち分が低下
  • セリア (2782): スプラウスグローブ・インベストメントの株持ち分が上昇
  • ダイセキ (9793): 1Q営業利益、市場予想上回る
  • ダイセキ環 (1712):  1Q 営利 -37.7% 5.55億円
  • KePr技 (6036): 「中立」に格下げ-東海東京
  • 象印 (7965):  2Q 営利 -2.4% 43.70億円
  • ホギメディ (3593): NAVなどの株持ち分が12.3%に上昇-変更報告
  • 愛三工業 (7283): 「アウトパフォーム」に格上げ-東海東京
  • 天馬 (7958): ダルトン・インベストメンツの株持ち分が16.5%に上昇

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