株式市場オーバーナイト概況(2024年6月17日) | kab13の株式投資情報

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【サマリー】
●Worldwide Index (主要指数&コモディティ)
⚫︎US時間外
●日本株ADR
●本日の新聞見出し
●今週の相場
●材料銘柄
●今週の予定
●本日の決算発表予定

米国市場動向:セクターでは、Netflix(NFLX)+2.5%Alphabet(GOOGL)+0.9%でコミュニケーション・サービスが小幅高。情報技術は予想を大幅に上回る決算とガイダンスの引き上げを発表したソフトウェアのAdobe (ADBE)+14.5%水曜夜に好決算を発表した半導体のBroadcom(AVGO)+3.3%で続伸、Nvidia(NVDA)+1.8%で今日も高値更新。一方で、資本財・サービスはUnited Airlines Holdings(UAL)-4.6%Delta Air Lines(DAL)-2.9%と航空株が売られた。シクリカルが弱く、素材やエネルギーも下落。

US時間外

 

◇上昇銘柄◇

RAPT(医薬品): アトピー性皮膚炎におけるRPT193の第2相試験を終了

ACCD(テクノロジー): 立会内では52週安値を記録($6.32)

 

◇下落銘柄◇

特に目立ったニュースなし


日本株ADR

全体的に軟調な地合継続

 

◇上昇銘柄◇

8309(三住トラスト大和証がPT上げ、3,500 ⇒ 4,000

 

◇下落銘柄◇

1963(日揮) UAELNGプラント建設工事を仏テクニップエナジーと共同受注

5201(AGC) 横浜の医薬品製造施設を10月着工


本日の新聞見出し

NIKKEI Prime

・ラピダス、全枚葉式「コストほぼ変わらず」 速さ重視 ラピダスのオペレーション責任者に聞く

・検索の質落ちるGoogle 新興勢、有料化で牙城に挑む

・丸紅の洋上風力、浮体式で一矢 秋田沖で大規模実証

 

▼日本証券新聞▼

・ファンケルS高 「キリンTOB」報道に反応

・アールプランナー、一時S高 1Qは黒字浮上

・不二油が急伸 3月高値を更新 カカオ豆の高騰が収益押し上げ

 

▼日刊工業新聞▼

・ブラザー、ロボエンジンと協業 5MC自動化提案

・日本ガイシ NAS電池改良 海外向けに発売

・清水建設 コンテナに水素設備 製造・電池一式を収納

 

▼化学工業日報▼

・三井化学 歯科材コア営業益100億円 26年 製造合理化、新製品も

LCPで耐熱食品容器 ポリプラ 改良品で欧米再攻略 住友化学 高い利便性など評価

TOYO TIRE 小型EVトラック専用リブタイヤ 「NANOENERGY M151EV」 車重に負けない性能確保

 

▼日経MJ

2030六本木ビッグバン 「第2ヒルズ」など続々 3割が再開発区域 森ビル「東京、NYに並ぶ」

・空港百貨店、訪日客を送迎 Jフロント、ニアミーに出資 協業拡大、集客仕掛ける

・洋菓子店倒産、1-5月最多ペース 甘くない原材料高騰 無人スイーツ店とも競合


今週の相場

今週の日本株相場は、一進一退の展開となりそうだ。先週の米FOMC、日銀金融政策決定会合と重要イベントは通過したものの、欧州では政治リスクの高まりが意識されてきた。とりわけ、先週末はフランス株の下落が目立つなど、新たなリスク要因として警戒感が高まりそうだ。その様ななか、今週は東証プライム市場の売買代金の動向を注視したい。プライム市場の売買代金は5月以降、減少傾向が続いていたが、先週末はSQ要因や日銀会合後の短期的な乱高下もあり、久しぶりに5兆円台に乗せた。日経平均は38,000円~39,000円のレンジ相場が続くなか、レンジを上抜けるためには「市場エネルギー」である売買代金の増加が必須であり、先週の重要イベント後のエネルギー増加に期待したい。

 

〇欧州の政治リスクは意外に根深い問題か

前述の通り、先週末は仏CAC指数が約2.7%の下落となるなど、欧州株がやや波乱の動きとなった。欧州株の恐怖指数である「VSTOXX指数」は先週末時点で20ポイント前後まで急上昇している。同指数は2023年に一時30ポイント台まで上昇しており、直近の水準自体は極端に高いわけではないが、緊張感が高まっていることは事実だろう。仏政局を巡っては、極右政党の党首がマクロン氏と協力する意向を示している。他方、英国の最新の世論調査では74の総選挙において与党・保守党が歴史的な大敗を喫する見込みと伝わっている。欧州で政治リスクが高まっている背景には様々な要因があろうが、インフレの高止まりによる国民の反発が現政権に向けられている側面もある。インフレ要因は欧州に限ったことではなく、日米でも同様の懸念がある。今後、世界的な政治リスクが意外に根深い問題に発展する可能性がある点に注意を払いたい。

 

〇電力関連株に引き続き注目

物色面では、電力関連株に引き続き注目したい。3月以降、日経平均はほぼ横ばいだが、業種別株価指数の「電気・ガス業」は20%超上昇している。この間、米国でも公益事業セクターがS&P500を大きくアウトパフォームしている。国内の電力各社は原材料価格の変動などに伴う業績の浮き沈みがあり注意は必要だが、発電設備関連などに幅広く注目したい。