株式市場オーバーナイト概況(2024年5月21日) | kab13の株式投資情報

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【サマリー】
●Worldwide Index (主要指数&コモディティ)
●US時間外
●日本株ADR
●本日の新聞見出し
●本日の相場
●本日の予定
●本日の決算発表予定

米国市場動向:セクターでは、情報技術が上昇。Q3(3-5)の業績見通しを据え置き、CEOCFOの交代を明らかにした受託製造サービスのJabil(JBL)+5.2%、アナリストの投資判断引き上げを受けた半導体テスト製品のTeradyne(TER)+5.8%、メモリーチップのMicron Technology(MU)も同様に投資判断引き上げを受け、+3.0%。コミュニケーション・サービスは、Netflix(NFLX)+3.2%Alphabet(GOOGL)+0.5%。一方で、アナリスト・デーを開催した金融大手のJPMorgan Chase(JPM)が下落。ダイモンCEOが予想より早く引退する可能性を示唆したことと、現在の株価では大規模な自社株買いはしない、と述べたことが嫌気されて-4.5%、ダウ指数がマイナスとなる要因となった。

US時間外

 

◇上昇銘柄◇

LRMR(バイオテクノロジー): 遺伝性神経系疾患であるフリードライヒ運動失調症の治療薬としてノムラボフスプを研究する臨床プログラムに対して以前課されていた部分的な臨床停止を米国食品医薬品局が解除したと発表

TMCI(整形外科医療機器): 最高経営責任者ジョン・TTreace氏が、556,170ドル相当の自社の株式を購入

 

◇下落銘柄◇

NDSN(工業用接着剤): 3Q売上高予想が$645m-$670mと、市場予想の$705mを下回った

PANW(ネットワーク用セキュリティ): 4Q売上高見通しが軟調で時間外で売られる


日本株ADR

高安まちまち

 

◇上昇銘柄◇

8725(MS&AD) 通期純利益予想 6,100億円、市場予想の 3,812億円を大幅に上回った

8766(東京海上通期純利益予想 8,700億円、市場予想の 6,976億円を上回った

 

◇下落銘柄◇

6753(シャープ) S&PB+からB-に格下げ

3401(帝人帝人ファーマとJMS、在宅腎不全治療の共同出資会社設立へ


本日の新聞見出し

NIKKEI Prime

・アドバンテスト、半導体産業のハブに 工程改善へDFT CTOに聞く

・三菱電機、通信用光デバイスに商機 生成AIで市場拡大

・水素鉄道向け供給網 JR東海・ENEOS・日立、液化やMCH

 

▼日本証券新聞▼

QPS研究所、急騰 SAR7号機初画像を公開

・ウェルスナビ、1Q営業黒字 新NISAで預かり資産増加

NISSO ツナグGと資本業務提携

 

▼日刊工業新聞▼

・トーヨータイヤ、今秋投入 小型EVトラック用スタッドレス

NTNEVシャフト 国内外で受注開始 トルク損失70%低減

・浜松ホトニクス デンマーク社を買収

 

▼化学工業日報▼

・旭化成 石化構造改革前倒し 誘導品で譲渡検討 24年度内に決定

・田中化学研究所 電池材料販売量3万㌧超へ 24年度 車載向け採用拡大

・中国民営化学大手13月期決算 回復傾向 鮮明に 精製マージン・市況改善 不動産関連にも薄日


本日の相場

本日の日本株相場は堅調な展開となりそうだ。週明けの米国主要3指数はまちまちも、決算を控えたエヌビディアの投資判断引き上げを好感し、米SOX指数は再び5,000Pを回復した。国内の半導体関連がフライング気味に買われれば、日経平均を押し上げそうだ。昨日は目立った材料がないなか、想定以上に強い動きをみせる場面があった。市場の一部ではCTA(商品投資顧問)などの短期筋が先物買いを進めていると指摘されており、日経平均先物の商いも増加している。足の速い主体ではあるものの、1月や2月の上昇相場でも活発に動いた経緯があり、目先は先物の動きも注目であろう。何はともあれ、日経平均は4/15以来の39,000円台を回復しており、約1ヵ月にわたるレンジ相場を上抜けた格好だ。3/22の史上最高値(40,888円)から直近4/19日安値(37,068円)までの下げ幅の3分の2戻しが39,600円であり、まずは39,000円台半ばを目指す動きとなりそうだ。物色では今月出遅れ感のあったバリュー系が買い直されたほか、小型株が主体の東証グロース市場にも買いが向かい、物色が広がっている。また、決算発表直後の株価の値動きも落ち着いており、個別株をじっくりと仕込む局面といえよう。

 

〇中長期で注目したいバリューセクター

資源価格の上昇を好感し、石油や鉱業、非鉄・鉄鋼、化学などが物色されているが、業績見通しが良好ながら決算発表後にそれほど買われていない商社株にも注目したい。株主還元策は評価されているものの、日経スクランブル(5/18)でも指摘されたように、株高効果の賞味期限が短くなっている。もっとも、自社株買いや増配は中長期で株価を下支えるとみられ、資源高は商社にとってもプラスであろう。先行して上場来高値をつけている三井物に追随する動きを期待したい。また、10年債利回りが一時0.975%11年ぶりの水準まで上昇しており、金融セクターも注目できよう。利ざや改善と、低金利下で進めてきた構造改革が収益拡大につながり、3メガバンクの25/3期は過去最高純益が見込まれている。満額回答の三井住友FGに対し、株主還元策が物足りなかった三菱UFJは失望売りに押されたが、2Q以降に追加の株主還元も期待できそうで、押し目はしっかりと狙っていきたい。


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