株式市場オーバーナイト概況(2024年5月20日) | kab13の株式投資情報

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【サマリー】
●Worldwide Index (主要指数&コモディティ)
●US時間外
●日本株ADR
●本日の新聞見出し
●今週の相場
●今週の予定
●本日の決算発表予定

米国市場動向:セクターでは、エネルギーが上昇、構成銘柄22社すべてがプラス引けとなった。Freeport-Mcmoran (FCX)+4.2%Newmont(NEM)+2.1%と天然資源が買われた他、証券会社の投資判断引き上げを受けた化学のDuPont de Nemours((DD)+3.0%で素材も上昇。一般消費財・サービスは人員削減を発表したTesla (TSLA)+1.5%Amazon.com(AMZN)+0.6%でセクターはプラス引けとなった。一方で、NVDA-2.0%、半導体製造装置のLam Research(LRCX)-3.3%と半導体関連が弱く、情報技術は下落。生活必需品は前日大幅高したWalmart(WMT)+1.0%続伸したが、WMTにつれ高したディスカウントストアのDollar Tree(DLTR)Dollar General(DG)はともに3%以上反落した。

US時間外

出来高減少

 

◇上昇銘柄◇

CIFR(ビットコイン・マイニング): 長期インセンティブプランに参加している現従業員、元従業員、コンサルタント、アドバイザーにサイファー・マイニング(CIFR)の株式約1,850万株を割り当てたと発表

PBYI(バイオテック): タグリッソ特許訴訟でアストラゼネカに勝訴

 

◇下落銘柄◇

特段目立ったニュースなし


日本株ADR

 

◇上昇銘柄◇

1801(大成建野村証が"買い"に格上げ、PT 6,900円(前回5,300円)

4063(信越化自社株買い1,000億円上限を発表

 

◇下落銘柄◇

9005(東急東京の港湾部に洋上浮体式太陽光発電設備の設置を完了したと発表

8830(住友不住友不動産はボリンジャーバンドの下限を下回って引け、売られ過ぎの可能性を示唆


本日の新聞見出し

NIKKEI Prime

・トヨタ12兆円資金の行方 「中国にビハインド」挽回へ投資

・編集者の視点 「メルセデス・ベンツ、都市鉱山『採掘』」

・食品ロス削減へAIゴミ箱 高島屋の社食、廃棄物を分析

 

▼日本証券新聞▼

・日本製鋼が上場来高値 防衛関連の受注が急増 中計では株主還元の強化も

・テレビ東京HD アニメ、配信で最高業績 視聴率も最下位脱出

・時計3社、業績明暗 セイコーG、連続最高益へ カシオは現役で500人削減

 

▼日刊工業新聞▼

・しまむら、台湾定着狙う サブカル系充実で攻勢

・ダイキョーニシカワ  電動化進展に対応 樹脂一体パイプ長尺化

・日立建機が付属品着脱システム ショベル1台多用途に

 

▼化学工業日報▼

・レジスト材料、日経しのぎ 富士フはEUV向け拡大

・住金鉱 グリーンメタル投入 第1弾は電気銅 EV、半導体に展開

・化学・素材大手10社今期 ヘルスケア増益予想大半 CDMO、最悪期脱出

 

▼日経MJ

・検定エンタメ 100万人 裏に日販 200テーマ、設問・開催・物販すべて取り次ぐ マニアの熱量、派生企画に

・冷蔵ケースにネッククーラー イオン、猛暑対策200品目 食品売り場の近くで「ついで買い」

・日本初ベーカーリー、東南ア再挑戦 A-1 香港で成功、タイで苦杯


今週の相場

今週の日本株相場は、もみ合いを想定する。マクロの材料に乏しくなるなか、決算発表が一巡したことで、改めて業績に基づいた銘柄選別が進もう。また、現地22日には米エヌビディアが決算発表を予定している。エヌビディアの決算を機に半導体関連の銘柄が買われれば、日経平均株価が上値を試す可能性もあり、注目したい。

 

〇業績を吟味した銘柄選別が進もう

本日は損保3社が決算発表を予定しているが、主要企業の1-3月の決算は先週までで概ね出揃った。決算を材料とした個別株物色は活況だったが、3月期の決算は相場全体の押し上げには寄与していない。主要企業の今期最終利益見通しは、前期比5.5%減と増益(同5.0%増)を見込む市場予想に反して、減益の見込みとなった(16日現在)。日本のデフレ脱却や日本企業のガバナンス改善などを好感し、昨年以降、新規に日本株投資を開始した海外の投資家は日本企業の保守的なガイダンスに慣れておらず、嫌気された可能性もあろう。今週は経済指標の発表などが少なく、全体はやや手掛かり材料難となるが、決算発表が一巡したことで、アナリストによる目標株価の変更などが多くなることが予想され、個別企業では改めて業績を見直す動きが見られよう。個別企業では、見かけ上の決算数字以上に、実態としての業績が堅調な信越化(4063)や応化工(4186)などに注目したい。信越化は定期修理の実施時期の変更により、応化工は研究開発費の集中により、見かけ上の決算数字が低く見えており、見直し余地があろう。

 

〇半導体関連株が指数を押し上げる可能性も

今週は半導体大手の米エヌビディアの決算も注目されよう。半導体関連の銘柄は、生成AIの普及に伴う長期の成長期待で、昨年来で大きく上昇してきた。足元では、スマホ・PC向けの回復の遅れが懸念され、上値が重くなっているが、決算を機に半導体関連株が再度物色される可能性もあろう。半導体関連の銘柄は、値がさ株が多く、日経平均株価への指数寄与度が大きいことから、これらの銘柄が買われれば、関連銘柄が日経平均株価を押し上げる可能性もありそうだ。


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