株式市場オーバーナイト概況(2024年5月14日) | kab13の株式投資情報

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【サマリー】
●Worldwide Index (主要指数&コモディティ)
●US時間外
●日本株ADR
●本日の新聞見出し
●本日の相場
●本日の予定
●本日の決算発表予定


米国市場動向:セクターでは、情報技術が上昇。半導体のIntel(INTC)インテルは、アイルランドでの工場建設の資金提供で投資会社と提携交渉中と報じられ、+2.2%。証券会社が買いの投資判断でカバーを開始したON Semiconductor(ON)+2.7%。先週大幅安したソフトウェアのAkamai Technologies(AKAM)+3.4%反発。不動産はデータセンターREITEquinix(EQIX)+2.5%。一方で、資本財・サービスは航空各社がのきなみ上昇したが、電力設備のGe Vernova(GEV)-3.4%、航空機部品のGeneral Electric(GE)-2.4%でセクターは小幅ながら下落。金曜に上昇した生活必需品も反落した。


US時間外

 

◇上昇銘柄◇

LTRY(宝くじ): グローバル展開と買収戦略の加速と拡大のため、新たな戦略的財務顧問としてCohen & Company Capital Markets(「CCM」)を採用

HROW(眼科用医薬品): 1四半期の売上高は前年同期比33%

IDN(ソフトウェア): 2024年第1四半期GAAPベースのEPS $(0.02)$(0.05)の事前予想もりを上回り、売上高は$4.680Mと、同じく市場予想を上回った

 

◇下落銘柄◇

AKYA(バイオテック): 四半期売上高は1,835万ドルで、アナリストのコンセンサス予想である2,4281,000ドルを24.43%下回った

SHIM(インフラ・プラント関連): 四半期では1株当たり1.15ドルの損失を計上し、アナリストのコンセンサス予想である0.34ドルを238.24%下回った。これは、前年同期は1株当たり0.24ドルの損失



日本株ADR

高安まちまち

 

◇上昇銘柄◇

7911(TOPPAN) 1,000億円上限の自社株買いを発表

7532(PPIH) 3Q営業利益+34.9%、1,102億。4月売上も既存店+5.0

 

◇下落銘柄◇

1963(日揮本日決算発表予想。

7731(ニコン通期営業利益予想350億、市場予想401億を下回った



本日の新聞見出し

NIKKEI Prime

・最先端半導体、前工程が後工程へ進出 揺らぐ日本企業

・デロイト系、生成AIの活用支援 経営層向け体験施設

・日産EVモーター、ルノー直伝で脱中国 希土類使わず

 

▼日本証券新聞▼

・スポーツメーカー3社 新高値 健康志向と円安で最高業績

・明電舎が上場来高値 今期も最高益更新

・ブレインP3Q過去最高益 構造改革が順調に進展

 

▼日刊工業新聞▼

SAF向け試験販売 木材由来エタノール 王子HDが来年度

TOWA、韓国に新工場 半導体装置の中核拠点 10月稼働

800kg可搬 荷積みロボ ファナック、8月投入 自動化需要内外で取り込む

・都内にベンチプラント 王子HD 木材由来ポリ乳酸合成

 

▼化学工業日報▼

・化学大手、CVCを積極化 三菱ケミG 3年で1015件計画 三井化や積水化も 新事業の創出狙い

・デンカ、業績立て直しへ 矢継ぎ早に施策実行 当初計画から投資1000億円削減

・産業ガス事業 インド・北米展開を加速 エア・ウォーター 相次ぎ新設備



本日の相場

本日の日本株相場は、方向感の乏しい展開となりそうだ。15日の米4CPIの発表を控えて、昨晩の米主要3指数もマチマチの動きとなった。日経平均寄与度の大きいソフトバンクGが昨日の決算と英アームの上昇(+7.7%)を受けて強含めば指数を支えることになりそうだが、相場全体としては重要イベントを前に方向感が出づらいだろう。また、日経平均は直近4営業日連続で陰線となっており、朝方こそ堅調だが、ザラ場は上値の重さが意識されている。背景には様々な要因が考えられるが、香港株との相関も挙げられよう。昨年は中国景気の減速懸念を背景に「香港株売り・日本株買い」が話題を呼んだ。一方、足元では香港株が戻り歩調を強めるなか、その巻き戻しが起きている可能性がある。ザラ場は香港株の動向を注視しておく必要もありそうだ。

 

〇「次のカタリスト」は日銀の利上げか

日本株相場の上値が重い背景には、「次のカタリスト不足」も挙げられよう。昨年からデフレ脱却やPBR改革などを理由に買い進まれてきたが、今回の決算発表は相場を一段と押し上げるには材料不足であり、「起爆剤」がない状況だ。その様ななか、次のカタリストとして「日銀の利上げ」に注目したい。昨日は10年債利回りが0.94%台と約半年ぶりの高水準まで上昇した。国債買い入れオペの減額による影響はあろうが、債券市場は徐々に日銀の利上げを織り込みつつある印象だ。日銀の利上げ(金融引き締め)は株式市場にネガティブとの見方があるが、3月に日銀が金融政策の正常化に踏み切った際も株式市場はむしろポジティブな反応を示した。日銀の利上げは日本の「インフレ転換の証左」であり、今後の株式市場にとってはポジティブな要因であると考えている。長期金利と銀行株指数は概ね連動しており、メガバンク株の動きも併せて注目したい。

 

〇日本でもデータセンター関連株に注目

その他、本日は政府が電力需要の増加を見据えた脱炭素戦略を策定すると報じられた。電力需要増の背景には、電力を大量に消費するデータセンターの国内における建設ラッシュが挙げられている。今後のエネルギーミックスを考える上でもデータセンターの電力抑制は大きな課題になるとみており、富士通やNEC、鹿島、三菱重工など、データセンター関連株にも注目だ。